第36話 あれっ?カイア居ませんね?

フリッケフライ号出港数分前、

船長のセラは人数確認を取ろうとした際1人居ない事に気づいた。

「…あれっ?カイアさん居ませんが?」

「ああ、ソレなら腰遣っちゃた奴が居た見たいだぞ」

「大雑把過ぎるぞ、コニ君!」

アイネが咳払いをして一言言った。

「別の宇宙船船長が荷を運ぶ最中にぎっくり腰に遭ったそうで現在治療にあたってるそうだ」

「さっきの猫みたいな悲鳴はそれか~?」

「猫では無いでしょあれは!」

フリッケフライ号の隣に停泊しているハック=キーグス号のトラブルだろう、確かに彼処の船長は50はいってそうな気がした。

ハック=キーグス号の乗組員は船長ともう1人、娘が居たな。ただその船長も腰痛で仕事出来ない時、娘が船長代理で運航したが、彼が何故か『娘に乗っ取られる』と嘆いていた、

以前船長代理の時は依頼主に荷の中身の事を聞かずに運んだ時があった。

高額な報酬に目が眩んだのだろうが、

中身に因っては犯罪の片棒を担ぐ事に成りかねない。(後に説教されたのは言う迄も無い)

「患者さんの処置に手間取りました~」

「全員揃ったので出港です」

全員がフリッケフライ号に乗船後離陸した。ステーションを出る直前、救急救命船とすれ違った。

フリッケフライ号艦橋

艦長席に座るセラはある疑問を感じて想わず口にした。

「都心部の医者の月給て高くないんですか?」

「あま…合って無くは無いな」

その疑問に反応して返事したのはアイネだ。

確かアイネが幼い頃にカイアに遭った事は会った、

???そしたら顔や手に皺らしきものが有った筈では?

顔とか手に皺が見えない、見えづらいのか?

セラは其処で自信の記憶を辿った、

内容はカイアがここに雇われて今までの事だ、

カイアは其処で医者として活動してたが実家との連絡はしてない。

ドラスでの不法侵入の時には違法の理由は言ってたが、何処とも連絡してない。

唯一有ったのは医薬品の補充と廃棄処分程度だ。

意外な事にカイアは医者意外が謎だらけだ。

その辺りは本人の口からならと思ったけど本当なのか嘘なのか解らない以上やたらは言えない、

end

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