第25話 腰 )(
フリッケフライ号は回収したデブリを貿易ステーションで売った後。補給をして宇宙港へ向かう最中の事、
フリッケフライ号艦橋にて。
操舵士席に座るコニは左隣に座るアイネを見て言った、
「なー、なー、」
「?何だね?」
「何で腰にコルセット何か締めて細くしてるんだ?身体に良くないのに?」
その一言にアイネを赤らめて困惑した。
「またやったんですか~」
通信士席に座るカイアが呆れつつ注意した、
完全なガールズトークに成ってる、
「道理で最近リボートの手首や指が変にバカに成りかけたのか、解ったデシよ」
どう言う事かと言うと。
女子更衣室内でアイネが自分で腰付けたコルセットで締めてたが、
中々締めれない中リボートがやりたい様でやった瞬間。
急に締まった為アイネが強烈な呻き声を出した、
どうやってコルセットの紐を引っ張ったかと言うと、紐を真っ直ぐに相手から離れる様に引っ張るのでは無くリボートは紐を掴んでは180度以上に近い角度で手首を回しては離して掴んでは回しては離しての繰り返しをした、
「あっあの!」
男性であるセラは流石に割り込むのもどうかと思うがこのままなのもどうかと思って話に加わった。
「何でそんな事をするのか気にはしないんですか?」
「世の男子は太って無いのに胸のデカイ女の子が好みだろ?しかも括れた腰は男女共通の魅力だ!って言ってるし」
セラ=カインズは当たってるだけに言えなかった。
「…だからって何も其処まで弄らなくても。其に僕はそんなに好みじゃないですし」
セラはここで嘘を突いた、
「紳士だなセラ君は」
今にも泣きそうに成ったアイネを庇ったセラを称えた。
「其にしてもなんで腰を細くしようとしたんだ?」
コニのその疑問をアイネに尋ねた。
「細い腰が男女共通の魅力と言っても実際は違いが有ったんだ」
皆がへーと反応した。
「なら蟻や蜂はなんで腰が細いんデスなやね?」
リッカが変な疑問をていした。
「昆虫の括れは動かし安くする為何です~」
その辺りは分かったとして、
「なら何でコルセットで腰を締め付ける?腹が脂肪で出たく無いなら鍛えれは良いんじゃないか?」
「う…」
コニのその疑問に対してアイネが短く声を漏らした。
「?」
「どーしたのですのでか?鍛えた身体は格好良いのでは?」
「そ…それはだな」
アイネがしどろもどろに成ってた。
「…………………………………女性士官は銃を素早く取り出せる分腕が太く成ったって言うけども……………私の場合は鍛えた過ぎて」
少し間を置いて。
「身体が男並みに筋骨隆々な、ん、だ、よ~!!」
「「「…」」」
アイネは涙が出そうに成りながらも機関士席に座るリボートに視線を向けた。
「?」
リボートは気づいて無いがツナギのチャックから覗く胴体の半分程の括れ。
「えっ…えっとデスね~実は腰痛に遭った患者さん用の医療用コルセットが在るんですよ~」
「でもそれ固定する為のものでぎゅうぎゅうに締めれないだろ?」
コニのその一言にカイアが短く
「ヴっ…」
と声を漏らした。
「あ!あの!」
セラが思わず声を出した。
「さっきも言った様に僕はその事で興味は無いですから変な目で見ません!」
「…本道だな?」
「本当ですって!」
「…なら良かった」
アイネの思わぬ弱みを知ったが。セラはそれ以上は指摘しない方が良かった。流石に可哀想だ。
end
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