第17話 地球へ ●
地球衛星軌道上の貿易ステーションで補給した後、フリッケフライ号は地球に降下した。
宇宙から見て青い星だったがいざ降下したらその光景は悲惨と言って言い。
草木一本も生えて無い地面が何処までも続いている、
太陽が赤く弱々しくどんよりしている。
今回の仕事は此処のデブリ回収業者達が幾つか回収したデブリを貿易ステーションへ運ぶ事、
運搬後は科学者達が解析を行うとの事。
その場所にセラ達が降り立った。
「しかしなー本当にジャンク以外何も無いんだなー」
「『嘗ては』ですから今はこんなんですって」
コニが辺りをキョロキョロ見ていてそれを気にしたのかセラがそう返事した、
「しかし雨も降らないしどうなってるんだ?」
「雨雲が中々動いてくれない様です」
アイネの疑問にもそう答えた。
「季節はどうなってるんですかー?暑くも無いし~寒くも無いです~?」
「多分暦の上では春らしいですが地球を侵攻した宇宙人が地軸も真っ直ぐにしちゃったみたいで季節の概念が無くて」
「それでこんなになっちたのか」
コニが驚きを隠せない、
「それよりジャンクを幾つか広いませんと」
リッカがその述べた。
「では幾つか広いましょう」
大きいモノから小さいモノまでジャンクをフリッケフライ号に積めるだけ積めた。
ジャンクを積んだ後フリッケフライ号は宇宙へ飛んだ。
貿易ステーションで地球のジャンクを売り渡すとその値段には一喜一憂するばかりだ、
合計金額を見てセラはため息沢山付いた。
「...セラまたな様だな」
「...ハイ」
アイネが有る情報を持ってフリッケフライ号の艦橋からステーション内に走った。
「農業用コロニー内でメタンガスの爆発によるデブリが放出されたそうだ!」
「だったら行きましょう!」
「よしゃ!!」
セラとコニは其々の作業用デバイスに乗りステーションを後にした、
問題のコロニーは一部が爆発を起こし細かな破片となってる、2機のフロッガは手に細かなデブリ回収用に使う網をもって回収を行った、
「船長とコニはどこ行ったですよかー?」
「二人ならコロニーから漏れでたデブリ回収に出発したそうだ」
アイネはそう言うとコロニー側からのカメラ映像を表示した。
黄色の作業用デバイスの倍のスピードで薄紫の作業用デバイスがデブリ回収にい勤しんだ、
「コニちゃんのだけ何か早いですねー」
「それもそうデスやい!何故ならバーニアのリミッターを限界寸前まで緩めたからですよ」
「それよりリッカ君その二人に何か用が有ったのでは?」
「これデスよこれ!」
リッカが見せたのは新型の作業用デバイスの映像だ、
「中古の作業用デバイスの同じ値段でスペックは倍以上!更にセンサーに新型のリンクシステムに対応オマケに『グローバル規格』に対応」
「...成る程これの事か。セラ君にこの事を伝えよう」
セラ達がデブリの回収を終えて艦橋に戻った時、新型作業用デバイスの話が有った。それを知ってセラはこう切り出した、
「いえいえ今は購入しなくても問題無いですって」
「えっー何でデスか!一台はまだでもリミッターを外したもう一台はそろそろ限界なのに」
「俺のはまだ動くのにか?」
「コニさん、其が油断何ですがら」
「予算ギリギリだけども検討はしましょう」
数時間後。
フリッケフライ号航路にデブリが発見されたので薄紫の作業用デバイスがでようとしたが起動しないコニが何回も起動を試みたが作動しない、やむ無く予備の黄色の作業用デバイスで出る事にした、
後で調べたらリミッターを外したツケが一気に来た模様で其からやむ無く新型の作業用デバイスを購入をする羽目に成った。
因みに新型作業用デバイスの名称はと言うと、『20式汎用作業用機器』と言う名前らしく『タイプ20』と呼ばれたり呼ばれなかったりとしてた、
...で20式はどんなモノかは色々と長いので後に乗ることに成ったコニの反応は...
「うぉー!すげー!こりゃすげー!」
end
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