第12話 水上の水遊び
セラが荷物の受け渡しをしている同時刻、
「こんな船があんのかよ!?」
コニが絶賛の声を挙げたのは明らかに観光客向けの船が有ったと言う事。
娯楽、屋内スポーツ、ギャンブル、水族館等だ、
「確かに此れは有っても良いな」
アイネも同意見だ、
「では何処に行きましょうか?」
リッカもストレートに喜びを示した、
「あんまり羽目外しすぎないでね~」
カイアが忠告した。
「あそべるの、みんな。嬉しい?」
リボートは頭を傾げた、
「そうデスとも」
リッカが分かり易く言った。
「なら何処行く?私はプール」
「私はカジノだな」
「私はフィットネスクラブ」
「え!えっ~と」
『困らせないで下さい』
居ないはずのセラの声が聞こえたがセラが喋った訳では無いリボートが録音したセラの声を編集して喋ったのだ、
「ならここはどうする?じゃんけんか?」
「それは私も同意しよう」
「それも良いデスね」
じゃんけんの後誰の意見が決まったか。
「それじゃプールな」
コニの案だ。
「しかしだな私達は水着は皆持って...」
アイネが言い終わる前にリッカが水着レンタルのコーナーを指差した、
水着レンタル場。
「ぜって~俺であそんでるだろ~」
コニが困った顔で言った。
コニは最初に選んだのは競泳水着を選んだら何人かが此れも良いアレもどう?と色々出して来たのだ。しかもコニの体型状豊満な胸が食い込むのだ、
...でコニがレンタルしたのはホットパンツ風とビキニだ色はどちらもオレンジ色、
「此れはどうですか~」
次にカイアがレンタルした水着はフリルの付いたピンクの競泳水着にフリルの付いたミニスカートが一体に成ったモノだ。
「では私はこれデス」
リッカがレンタルした水着は黄緑色の七分袖の腹だしシャツ風にセミショートパンツ風の水着だ、
「それよりアイネの奴遅くねーか?」
コニがある事に気づいた。
コニと同時にアイネが水着をレンタルして試着室に入ったにも関わらず出るのが遅い、
「アイネちゃ~ん遅いですよ~」
カイアがアイネの居る試着室に無理矢理入った。
「!!!!!」
「あっアイネちゃんまた腰にコルセットで締めて腰痛じゃないのに~」
後から紐を引っ張り伸ばした、
「あっ!そんなに引っ張らなくても」
アイネが顔を赤くした。
「お待たせしました~」
試着室のカーテンが開いてカイアと一緒に水着姿寿司のアイネが姿を見せた。
紫色のビキニと下にパレオの組み合わせだ、
「そーいやリボートも着替えるのか?」
「「あ」」
アイネとカイアが同時に反応した、
ここに居ないセラを含めて5人中1人、つまりリボートはアンドロイド。顔から腰周りは人工皮膚の類いで貼ってあるがそれ以外は機械のままだ、
「ふっふっふっ。そんな事もあろうかとデスね」
リッカは突然リボートの後ろに周りツナギの襟元を掴んで下に一気に下ろした。
すると人と同じ肩が見えた、腕もだ。いきなり脱がされたリボートはリッカを掴んで向きを変えて後ろから顔を手でつついた、
「おっー!あっー!わっ悪かったデスご免なさいデス」
リボートは無表情だが怒っているのは間違いないと思う、
「...リッ、リッカさ」
「何デスが?コニさん」
「リボートに何を?」
「カイアにも...頼んで期限の...切れそうな...人工皮膚を...少しずつ...集めて張り合わせて」
「それで外観も人と変わらく成ったのか」
アイネがそう述べた。
「リっ...リボートにも...合うモノが...あっー!」
今度は鼻を掴まれ上に引っ張られた。
リッカはどうにかリボートを試着室に入れた、
暫しの時間の後、
「着せて上げたデス!」
リッカが肩で息を切らしながら言った。
リッカがもう1つレンタルした水着は側面に黄色のラインの入ったウェットスーツだ。
「それよりせっかくだからさセラも誘おうぜ!」
コニが1人その場を後にした。
観光船屋内プール。
観光客要素の為か水泳用のプールもあれば流れるプールやビーチバレーボール用の場所もある。
コニに誘われたセラは水着に着替えさせられた、
男子向けの水泳用のパンツに着替えさせれた。
この日は皆ではしゃいだ楽しかった。
end
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます