第10話 大災害後

「此れで積むだけ積めましたね」

セラはフリッケフライ号のコンテナに激甚ゴミを沢山積んだ後コンテナのシャッターが閉じた。

在る惑星で大地震が起きた。

更に不幸にも大津波、大火事と連続して発生だ。その結果多数の死者がでたのだ。

こうした激甚ゴミの回収もデブリ回収業者グループの仕事とも言える、

コンテナに積むだけ積めた後フリッケフライ号は離陸して宇宙に飛んだ。

対と言う言葉が存在する様にジャンクやデブリは資源の枯渇した小惑星の中に入れるがあるが中には不法投棄する者も居た。

この様な大規模災害があちこちの惑星で起きるのは銀河連邦の決めたルールの1つに『その惑星の住人達が自力で惑星間の移動が可能なまでに発展する事』

条件を満たした時は銀河連邦加盟推進機構エクサスがその人達の言葉を解読して加盟の呼び掛けが行われてる。

其が可能な事が問題と成る、

詰まりは其れが可能な時は何かしらの代償を負ってるのだ。

その時は大体それが当たり前に成りかねないのだ。

フリッケフライ号の船内でコニがある事に気づいた。

「おいっ、リボートが居ないぞ」

操舵席にコニ空いたクレーン操作席をリボートが座ってるのだが何故ならばか射ない。

「艦内スピーカーはしっかり作動するからやるデスか?」

リッカの提案に対しセラは、

「いえ、会って話してみます」

「早くから戻って下さい~」

セラ所か皆が艦橋から離れた事で困った目に遭ったカイアが困り顔で言った。

コンテナにてリボートが無数の激甚災害ゴミを哀愁の目で見てた。

「何かあったんですか?」

「ン」

セラの問いにリボートは反応した。

以前の時の人間の顔を貼っただけのロボットの形だったが190㎝の身長と人と同じ髪の毛をして胸元の開いたツナギを着ている、開いた胸元からは野球のボール大の胸部装甲が自己主張している更には開いた胸元には胸部装甲だけで無く括れた腰が覗くその細さは胴体の半分以下はある。

ただそれ以外は金属で構成された体に成ってる肩がはだけたさい中が見えるのだ、特に足元ははっきり機械だと判明する。

リボートはコンテナに積まれた激甚災害ゴミを指差して言った、

「全部、捨てるの?」

「...確かにそうなりますね」

「リボートも、何時か。そうなる?」

リボートは正面からセラにそう問い詰められた。

「いえそれは出来ませんよ、でも僕は老いて死んでしまう様にリボートも機械が壊れたら完全に残骸に成ってしまいます」

「それはいや、セラ。死んじゃうの、駄目」

リボートが困り顔で見た、

「いえまだ死にませんよでも40年経つと老衰になるかもしれないですし」

「まだ、使えるの。無い?」

「あの災害じゃ殆どが遣られてますが何とかまだ使えるモノが見つかれば良いですね」

「...ん」

2人は艦橋に戻った。

貿易ステーションに到着しても半分は売れなかった、

残りは資源の枯渇した小惑星を探したが殆ど無い事が分かった。

航路上に在る惑星を見つけた。その惑星は銀河連邦の管理下の在る惑星だが其処に文明は無い其所は元から生き物が住むに適して無いのだ発見されたのは航路上に偶然発見されただけの惑星で何故生き物が住むに適して無いのかと言うと其所の大気が有毒な上に日中の温暖の差の激しさ。更には時折電子機器がおかしくなる『ダウンバースト』なる現象があるからだ。

その惑星を見てセラはある指示を出した。

「後部ハッチ開放的船尾を惑星表面近くまで航行。表面近くで3分間停止、3分後全速離脱」

「「了解」」

コニとアイネの同時に返事した。

「あの~一体何をするんデスか?」

リッカの疑問にセラはこう答えた。

「拾ってもお荷物に成るデブリや激甚災害ゴミを大気圏の摩擦熱で焼くからだよ」

残りの激甚災害ゴミを大気圏へ投下する計画が実行した。

フリッケフライ号のメインバーニアが止まりサブスラスター方向を決めて艦の後部を惑星に向けて移動した、

コンテナの後部ハッチが開きサブスラスターが噴射してフリッケフライ号が止まった。

開いたハッチから多量の激甚災害ゴミが惑星に向けて流れた。

それらが次々に焼かれ消えていった多分あの星の地表に居たモノは流れ星に見えただろう。

「予定より10秒短縮した」

アイネがコンテナの中の状態をモニター越しで確認したら。

「メイン噴射。離脱」

フリッケフライ号のメインバーニアが噴射して惑星から離れた。

「...」

サブカメラ越しで激甚災害ゴミが大気で焼かれ消えてく光景に悲しい表情を見せた。

「そんな顔しなくても宇宙の中に消えたモノ達は星々になりますよ」

セラのかけた言葉にリボートは微かな微笑みを見せた。

「ほんと?」

「ええ。ほんとです」

コニとアイネは小声で。

「言い事言うじゃんあいつ」

「うむ。私もそう思う」

艦内の空気が何処かゆるふわにかんじた。

end

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