第9話 アンドロイド┗□┛

『ドラマではありません!此れは現実です!今エクサスは反銀河連邦勢力に対し武力行為を開始しています!!』

フリッケフライ号のテレビモニターでテレビ局を中継映像が流れて来た。

宇宙での通信は複数の中継用衛星を使う事で距離に因るタイムラグを減らしている。博識なアイネ曰く電波は遠ければ遠い程時間がかかるとの事。

モニター越しには見たこと無いメカが大爆発を起こして粉々に成った映像が映ったその映像の中にエクサスの主力機動兵器AF(アームドフォーミュラー)の一機種『サーガイア』が見えてた、

AFとは何か?

誕生の経緯はセラの故郷と成ってた地球は昔宇宙人が地球を占領した時、

地球を離れ新天地を求めた者も居れば。徹底抗戦をしたものも居た、AFは交戦派が開発した機動兵器が原型と成ってた、

他を圧倒する機動性と火力がコンセプトとされた。

記念すべき第1世代AFは戦闘機に手足が生えたと言っても腕にあたるモノが旋回式機銃だったらするそんな中途半端な感じのモノだったが第2世代機で戦闘機から完全な人型に変形出来る様に成り第3世代機のサーガイアで他を圧倒する破壊力を発揮した、第3世代機に初の機能に時間軸炉が初めて採用された、

此れはどういう物かと言うと炉心から4次元に存在する時間軸を抽出して軸を回転する事で電力を得るモノただ稼働するには極めて不安定で安定するには専用のコンピューターで細かな制御が必要らしくAFの様な機動兵器に組み込むには極めて危険だけどもそれの可能とすろのはとんでもなく特殊で高性能なモノらしくもし回収したら高額で引き取ってくれるらしい。

ただAFは誰もが乗れるモノでは無くしかも遺伝子操作しても非人道的な方法でもどうにもならないのだ、

動かすにはパイロットの視界に入るもの耳で聞こえるもの五感で感じるものの多数の情報処理能力が必要とされこの素質を『多重情報処理能力』が必要とされた。

1つの物事に集中し過ぎると他が疎かに成ってしまう、

多重情報処理能力は1つの情報に意識が集中せず処理出来るとの事。

操舵から複数のクレーンアームの操作を一元で出来るセラの能力からアイネはAFの操縦が可能では無いかと言われたがセラは流石に誘いに断ったのは当然だ。

セラの視界に4人中2人が居ない事に気づいた。

セラは艦内のカメラの映像を確認した、

コンテナのカメラの映像にはリッカとコニがこの前回収したアンドロイドを改造していた、

回収して売ろうとしたが売り物に成らず引き取る位しか無い為そのままコンテナの隅っこに放置したのだ、

艦内スピーカーで2人に注意しようとしたが聞こえて無いのか返事が無い。

スピーカーがまだ機能してないみたいのだ、

「直ぐ戻りますからその間お願いします」

「うむ、分かった」

セラが席を空けると足早にコンテナに向かった。

コンテナ内。

以前回収したアンドロイドだが、

アンドロイドとは名ばかりで手足にあたる部分が義肢である事が判明したらしく人型ロボットとは名ばかりのモノだった事から売り物に成らない事が判明したのだ、

コニが幾つかのデブリの中から機械を幾つか分解してそれらの中からリッカが組み付けてる。

組み付けてく内にそれらしく出来る上がった、

「後これを付ければ良いのか?」

コニは柔らかいマスクの様なモノをリッカに見せた、

「そうデス、それで顔が出来ますデス」

コニが手にしたマスクをリッカに渡すとリッカはアンドロイドの顔に合わせた。

「後どの位だ?どの位で動きそうだ?」

「急かさなくてもプログラミングは結構厄介です、ソフトとハードの関係上厄介デスから」

「な~にしてるんですか2人共」

「ゲッ!」

「ギャ!」

2人がセラの存在に気づかない程に夢中に成ってた事から相当なモノであった事に間違い無かった様だ、

「なっ何って動かせる様に弄ってただけじゃんか?」

「そっそうですよ。後ソフト側て手を加えれば」

「それでとんでもない事が起きたのは知りませんか?」

昔何処かのデブリ回収業者が興味本意で機械の配線を変な風に弄るとそのまま暴れてしまう事件が起きたのだ。

機械をかき集めて変に弄くると度々起きるらしく危険な為やるには細心の注意が必要と成る。

仁王立ちだったアンドロイドが突然うごきだした、

「ちょ一寸何で動き出したんですか!」

セラが突然の事に驚いた、

「本当に問題無いよな?な?」

コニも驚きを隠せずに言った。

「エエ後は」

リッカが次に何か言いかけたが突然止まった、

アンドロイドがリッカを興味津々に見た。

次にセラとコニを見た。

アンドロイドが言葉かどうか分からない事を言い出した。

「成功したデス小さい女の子の人格データをインストールしたから問題無かったデス貴女の名前はリボートです」

リボートと名付けられたアンドロイドは首を傾げた。分からない様だ、

「貴女デスあ、な、た!」

「わたし、りぼーと。なまえ?」

リボートは自分に指差して言った。

「やれやれ何が遭ったと思えば完成するとは」

今度はアイネが来た、

「しかし売り物に成らないモノでこんなの作るとはこういうのは宇宙産まれよりもっと厄介何だぞ」

アイネが眉をしかめた、

リボートの外観はコニが見つけた人間の顔以外はほぼロボットと言っていい代物だ特に腰は機械だからだろうか異様に細いと言っていい、

「しかもデブリの中に生体アンドロイドに使える人工消化器系があったから組み付けてた事で生体アンドロイドに仕上げたのデス。更には関節にも大幅に手を加えたからコントーションも出来るのです。リボート上半身を右に180度回して」

「ん」

そう軽く返事するとリボートは上半身をそのまま右に回した、がリボートの足元近くのノートパソコンがケーブル毎引っ張られる。リッカは慌てた様子でリボートの背中のケーブルを手で抜いた、

「戻して良いデス」

「ン」

リボートは上半身の向きを戻した、

「しかしこうも覚えの良すぎると問題では」

アイネの懸念に対してセラはこう言って制した。

「まーどうなるかは完全に僕達次第ですししっかりすれば良いだけです」

皆が軽く笑ってたら。

何か忘れてたしかもセラだけでなくアイネが居ると言うことは。

「ふえ~どうすればいいですか~これ~」

艦橋でカイアが完全に困ってる。

end

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