第6話フリッケフライ最大の危機

第6話 フリッケフライ最大の危機

宇宙の片隅の片隅で無数のレーザー光線とビームの光弾が1隻の宇宙船を集中砲撃している、

その艦は戦艦では無い。

宇宙海賊がデブリ回収船フリッケフライ号を狙ってるのだ、

「うわっー!!うわっー!!うわっー!!」

船長のセラは絶叫を上げながら操縦管を出鱈目に動かした。

「喚くな船長のお前が落ち着け」

セラの右隣のコニはレーザーやビームから艦を保護する為にアームを操作した、

「さっきから救難信号を送信してるのだが...妨害されてる」

「ええっどうするんですか!!このままじゃ殺されます!!」

「レーザーやビームはやたら直撃して来ない狙いはトラクタシャトルの中だな」

フリッケフライ号の中核には次元転換システムと4次元空間移動転送装置が組まれてる、

大慌てのセラに対してアイネは冷静だ、

レーザーの数発が艦に直撃した。

「ブリッジに火災発生!気圧が下がるぞ!!推力が低下」

さっきまで冷静なアイネが声を荒げた。

トラクタシャトルを含むフリッケフライ号に被弾した、

「ぎゃー!!」

セラが叫んだ。

コニが突然席から離れた。

「こうなりゃ破れかぶれだ!アイネついて来い考えが在る!」

「うむ賛同しよう」

「逃げないで下さいよ二人とも!!」

「逃げるんじゃねえ5分は持たせろ」

「無理です」

「なら3分で良い」

二人がブリッジから出るとセラは1人恐怖に震えながら操縦管を握った、

2分後。

永遠に等しい状態だったセラの元に二人が戻った、「セラ、四次元空間転送の準備を!」

「ええっいきなりは無理です!」

「システム起動から立ち上げまで10秒行けるぞ」

恐怖で顔が引きってるセラを無視してコニとアイネは準備をした、

「起動準備!座標は私が行う。セラ君はシステムの作動を」

「ええもう分かりました!転送開始」

フリッケフライ号のロケットブースターのが小さく成った。そして、

「切り離し」

コニはトラクタシャトル以外のパーツの解除キーを入力した。

トラクタシャトルが消えた瞬間ロケットブースターが

爆発したコンテナ砕け中から大量のデブリか舞った、

逃げ切ったトラクタシャトルは四次元空間から通常の空間に戻ったが光が灯って無い。

被弾に因る損傷だけで無く消費の激しすぎる四次元空間転送で艦の電力が切らしたのだ。

一体どうやって逃げたかと言うとリモート式時限爆弾3個全部使ってロケットブースターを爆発したのだ、ただ爆発に巻き込まれるのは危険な為残り1分には逃げる必要があったのだ。ただそのリスクは大きすぎた、

3人は互いに身を寄せあって抱き合った、中の温度がマイナスに成ったからだ、

僅かに機能していた救難信号が届いた。

振動に寄る音声が聞こえた。

『銀河連邦管轄外の宇宙船に通達する此方は銀河連邦加盟推進機構エクサス、貴艦の所属と目的を通達せよ繰り返す』

セラ達は今回の事をエクサスの尋問官に報告した。

今回フリッケフライ号を攻撃した宇宙海賊は悪名高い組織だと判明した、

損傷したフリッケフライ号の中枢となるトラクタシャトルは傷だらけになり、修理しようにも全取っ替え確実の状態になり其処でエクサスは代わりのトラクタシャトルの手配をした、

衛星軌道上に在る宇宙ステーションにて、

セラはエクサスが手配してくれた新型のトラクタシャトルのデータを目を通した。一言で言えば、驚異的としか言い様が無い。全長800mクラスなのにスラスターのレスポンスが高くジュネレータ出力とエネルギー要領が旧式のトラクタシャトルの3倍は在る更には旧式のトラクタシャトルには無い機能に艦主にビームシールドが内臓されてる大気圏突入の難易度を下げる事は出来るが次元転換システム程では無い、

ただ問題なのは。

「...維持費が~」

セラが嘆くのも無理は無い。

そもそもこの新型トラクタシャトルの値段も維持費も輸送船の倍はするのだ、

「しかしな~でも~」

セラは暫く悩んだ後何処かに電話をかけた。

『はい此方はデブリ回収業者グループです』

「同所属のセラ=カインズです二名新たに雇いたい人がいましてただその一人は医者で在る事が必須です、

『了解しました直ぐに手配をします』

「はいお願いします」

セラは電話を切った、

直ぐにセラは新型トラクタシャトルの改装に取りかかった。

今度は医務室のスペースを確保しないといけない依然はあったが医者を雇うとなるとその面積も倍に成る、

何とか整理をした後。二人が来るのを待つだけ。

end

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る