第4話 宇宙での食事事情
フリッケフライ号は仕事を終えて帰路に向かった最中、この日は偶然オートパイロットがしっかりしたコースに記録出来た為その通りまで進めた、
大気圏降下までは余程の事が無い限りそのコースまで進めた。
フリッケフライ号の居住区、元々はトラクタシャトルの貨物室その中央は回転式居住設備とその脇に食料庫等が備蓄していた程度。回転式居住設備は正三角形の部屋の中に簡素なベッドの敷かれた部屋が6つある程度の簡素過ぎる品物で此を別名『リボルバーズ』と呼ばれたり呼ばれなかったり、
此を二つ繋ぎにしたのは。『非常時を想定して必須乗員以上の人数を搭載が可能な要領』を可能にする為、
その部屋の脇で3人は食事をしていた。
と言っても食べ物は粉末にした野菜等の穀物類を塊にしただけのモノだ、
包みを破いて噛るだけの質素過ぎた光景だ、
セラは普通に噛ってるのだが、
コニは口に加えて豪快に割って口に加えた分を頬張った。
アイネは自前で用意した皿とナイフにフォークを使って小分けに食べてた、
二人のは普通の食事のそれだがアイネのそれのは高級レストランのそれに想った、
「あー、コニさんそんなに細かく散らして後が大変ですって」
「ふぉっ、なんへだ?」
「食べるか喋るかどっちかにして下さい」
「そうだよな、あの時は本当に」
何が遭ったか。
数日前、
フリッケフライ号艦橋でコニはアジフライをこっそり持って来たのだ、更に悪い事にソースも用意したのだ、個人の私物を携帯出来るケースの中に入って無かった、では何処に隠したか?
片方だけでもサッカーボール程度の大きさの胸の谷間に仕込んだのだ、
元々コニの種族は男性は平均身長2mの筋肉質の大柄の体型に対し女性はその半分位の身長に対し胸は平均しておおよそ頭位の大きさとの事、
アジフライを包んだビニールのラップを剥がしその上にソースをかけて噛った際衣や飛び散ったソースが艦橋に舞い散ったのだ、セラとアイネが慌てるふためいたのは言うまでも無い。
「.........降りたらちゃんとした物食べてえしカレーも食べてえな」
「...うむ、流石同意せざるを得ないな」
「そう言えば何で連邦軍は毎週金曜日にカレー何です?」
「こうも時間が経過してるか分からん所じゃな」
「それに照明も四六時中そのままなのもな」
アイネが詳しく語るには船の様な閉鎖的な空間い居続けると曜日感覚と時間感覚が解らなく成ってしまうらしくその為に一定の時間帯で照明を暗めにして毎週金曜日にカレーを振る舞う。
そうしてやって感覚を補おうとした、
「それなら降りたらちゃんとした飲食店を探しておきます」
「本当か?」
「本当ですって」
コニが嬉しそうな顔を見せた、
「それにしても食べるの早すぎません?」
コニの近くには既に食べ物の包みしか残って無い。セラは後一口程度、アイネは手で掴んで無いがもうすぐ終わる程。
「早食いは昔からだ、悪いか?」
「太ったりしません?」コニの返事にセラはこう言い返した、
「私は元々こんな体型に成りうるからだ、そうそう太らん!」
仁王立ちして偉そうに仰け反った、腰を反った際大きい胸が上下に揺れた、
「コニはそんな体型で皆に違う意味で注目されたからな」
アイネが何処か意味深さの含んだ言い方をした、
「何だと!お前だって胸が大きいじゃねえか!それに服の下の変な腹巻きみたいなモノは何だ!紐で無理矢理細く締めて体に悪いだろうが!」
「コルセットを馬鹿にしたろ細い腰は良い体型になる為だ!」
二人の口論は無視してセラはその場を後にした、艦橋に戻り艦のコントロールを行う船長席にセラは座り降下準備に入った、
「次元転換大気圏降下」
近くで見ても艦がぼやけて見えてそれから降下を開始した、普通なら減速しながら突入角を調整しないといけないが、この艦に搭載されている次元転換システムで熱にさらされずまた重力に影響されずに大気圏降下出来たり上昇も出来るのだが、ただそれだと不動に等しいので何かしらの方法で動かす必要があったのだ、
フリッケフライ号だと艦のスラスターで移動出来るので然程問題が無い、
艦の窓の風景が青と黒から紫色の空と成った、大気圏を通過したのだ、後数時間で地面だ其処までの降下を続けた、
end
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