夜とヨルの思考
しとしと降っていた雨の音が
パラパラと打つように激しくなり
稲光がカーテン越しに見えた
脅かすような雷の音
いつの間にかグルグルと
思考が迷路に入り込んでいた
言葉と想いが皮肉にも
道を複雑にしてしまう
味方であったはずの夜が姿を変えて
別のヨルになってわたしを惑わす
カチカチという時計の音が
急に耳につきだす
敏感になった神経が
厭な想像を湧きあがらせそうになる
こんな時には考えすぎてはいけない
わたしの夜が戻ってくるまで
流れる汗を拭いたら
深呼吸をしよう
冷たく澄んだ水を一杯飲んで
動悸を沈めよう
ほら、少しずつ雷の音は遠くなる
大丈夫、わたしの夜が
もうすぐ戻ってくる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます