三等星
指先まで思い切り伸ばして
爪先立ってみても
これで全部、精一杯
わたしの存在は
虫眼鏡でも見えないような点みたい
それでも見つけてくれた
小さな三等星みたいな
こんなちっぽけなわたしを
どうしてわかったの?と尋ねたら
あなたは真顔で言ったの
光が見えたんだ、って
ああ、わたし光っていたんだね
仄かに小さく瞬きながら
誰の目にもとまることなんて
ないと思っていたから
見つけて貰えたことが
泣きそうに嬉しかったよ
キラキラと輝くことはできないけど
あなたが見つけてくれたのだもの
わたしなりに光っていたい
この広い
あなたと寄り添いながら
精一杯、瞬いて
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