このエピソードを読む
2021年6月14日 20:27
「ストラウスの歌」まで読み終えたので浅学非才の身で稚拙な語彙ではありますが、私がこの時点での面白かった点を述べさせていただきたいと思います。未読の方には先にネタバレ抜きの結論を申し上げますと、非常に読者に配慮された面白い小説でした。以下、この章である「ストラウスの歌」のネタバレとなりますので未読の方は先にご一読ください。まず第一に、最初のつかみが面白く、興味が惹かれる点です。最初に主人公であるソルジェに敗北するシーンを強く印象付けることで、明確に主人公が何を目的として動くか=復讐を果たすという目的が提示され、私は物語に強く引き込まれました。そして第二に、出てくるキャラクターがどこかアクがあり、物語の向こう側の存在ではないことでしょう。例えば、ソルジェならばスケベで下心満載のデリカシーがない男だったり、リエルであれば純情で照れ隠しのために暴力を振るったり、キャラクターの欠点をしっかりと描いていることで、遠い存在ではなくなっています。しかし第三に、キャラクターにはそれぞれ信念・従うべき心の規範(道徳観念と置き換えてもいいでしょう)を持っており、それに基づいた行動であります。そのため、どこか欠点があってもそのキャラクターを理解し共感することができます。また心の道標がしっかりしている事で、キャラクターの見せ場の地盤が固まっているのでより一層映えるとともに、先述したキャラクターの欠点も魅力の一つとして私の前に現れ、より強く心を引っ張りました。このように、丁寧で読者のことを配慮した小説に出会えたのは私にとっては望外の幸運であり、これから一つの目的を果たしたソルジェがどのような道を辿っていくのか、楽しみに読ませていただきたいと思います。
作者からの返信
お楽しみいただけて、作者として感動でございます!!敵味方どちらの登場人物たちの『生きざま』も描くことをテーマとしています。この世界で生き抜いていくソルジェたちの物語を、今後もお見守りいただければ幸いでございます!!
「ストラウスの歌」まで読み終えたので浅学非才の身で稚拙な語彙ではありますが、私がこの時点での面白かった点を述べさせていただきたいと思います。
未読の方には先にネタバレ抜きの結論を申し上げますと、非常に読者に配慮された面白い小説でした。
以下、この章である「ストラウスの歌」のネタバレとなりますので未読の方は先にご一読ください。
まず第一に、最初のつかみが面白く、興味が惹かれる点です。
最初に主人公であるソルジェに敗北するシーンを強く印象付けることで、明確に主人公が何を目的として動くか=復讐を果たすという目的が提示され、私は物語に強く引き込まれました。
そして第二に、出てくるキャラクターがどこかアクがあり、物語の向こう側の存在ではないことでしょう。
例えば、ソルジェならばスケベで下心満載のデリカシーがない男だったり、リエルであれば純情で照れ隠しのために暴力を振るったり、キャラクターの欠点をしっかりと描いていることで、遠い存在ではなくなっています。
しかし第三に、キャラクターにはそれぞれ信念・従うべき心の規範(道徳観念と置き換えてもいいでしょう)を持っており、それに基づいた行動であります。
そのため、どこか欠点があってもそのキャラクターを理解し共感することができます。
また心の道標がしっかりしている事で、キャラクターの見せ場の地盤が固まっているのでより一層映えるとともに、先述したキャラクターの欠点も魅力の一つとして私の前に現れ、より強く心を引っ張りました。
このように、丁寧で読者のことを配慮した小説に出会えたのは私にとっては望外の幸運であり、これから一つの目的を果たしたソルジェがどのような道を辿っていくのか、楽しみに読ませていただきたいと思います。
作者からの返信
お楽しみいただけて、作者として感動でございます!!
敵味方どちらの登場人物たちの『生きざま』も描くことをテーマとしています。
この世界で生き抜いていくソルジェたちの物語を、今後もお見守りいただければ幸いでございます!!