第十二章〜世界が終わるのかぁ?

第66話 AIに囲まれた世界~着実に迫りくる恐怖

『ビックリしましたよねぇ?突然、ネオ東京が真っ暗になりましたねぇ?』

『そうだなぁ…あまりに突然の事で恐怖だったなぁ…。空を見たら今までには見た事がないほどの巨大なUFOがネオ東京の街を塞いですべての電波を塞いでしまったからなぁ…でも、眠くなって寝てしまったよぉ。』

『えぇ?寝てたんですか?あり得ないですけど…その後が大変だったんですよぉ。テレビやパソコンが急に電源が入ってUFOに乗っている宇宙人からの交信があったんですよぉ!』

『どんな事言っていたのぉ?ハッピータンが美味しいから買ってきて欲しいとか?逆上がりが出来たのでほめて欲しいとか?かなぁ…』

『そんな事を言う為に電波ジャックはしないですよぉ。何でも、新しい世界の入口が開き始めた。その為に、これから国境をすべてなくす事に同意するように10日以内に新しい政府を国連総会にて誕生させる事。さもなくば、地球の破壊を行い人類滅亡を行うと…』

『えぇ!マジかぁ?理由はなんだんだぁ?国際共有地はエリア51の管理下にあって、AIに管理されてたのではないかぁ?これから国際共有地が増えて次々に国境がなくなる計画ではなかったのでは?』

『そうなんですけど…やはり、テロや紛争などが国際共有地の外で頻繁に発生する事により、貧困や暴力など日常的に行われており、女性や子供、障害者などの世界的生活困窮者が増えている現実に国境をなくすという暴挙に出たみたいです。あまりに突然の事に街中はパニックになって、国連から多国籍軍が駆け付けて外出禁止令が出ましたよぉ。』

『そうなんだぁ…ところで、政府はどんな対応をしているんだぁ?』

『今、各国際共有地の首相を中華国際共有地の首都のネオ東京に次々に集つめて国際的な議論をしておりますよぉ。』

『なるほど…ところで、他の地域はどうなったのかぁ…?』

『「世紀末だぁ…!」っと叫んで自暴自棄になり銃を乱射したり、ミサイルで破壊のかぎりを行ったり、店を破壊して、金品や品物を略奪したり、犯罪やレイプなどをしている地域があるみたいですよぉ。』

『そうなんだぁ…。そんな事をしたら、余計にまとまるものもまとまらなくならないのかぁ…?』

『ですよねぇ?とはいえ、各国際共有地の国々は国境をなくす為に合意したとの事ですが…他の地域は反対しているのでどうなるか…このままでは、国際共有地が他の地域に戦争をしかけてもまとめる事になるかも知れませんよぉ。』

『ちょっと待て…もしかしたら、恐怖のシナリオのエンディングは不安を煽り自滅させる事にあるように思えるなぁ?』

『ですよねぇ?平和的な解決をしなければ解決しないかも知れませんねぇ?』

『ちょっと待て…。臨時ニュースだぁ。大塚首相から全世界に発信するスピーチがあるみたいだぁ。』


『私達は全世界を代表して中華国際共有地首都ネオ東京から全世界にお伝えします。この地球を一つの世界にするにはと…歴代の先駆者達は秘密裏にエリア51を拠点とする様々な宇宙人と交渉してきました。

その交渉のさなかに第二次世界大戦が終わり、ソビエト連邦とアメリカによる冷戦時代を迎えました。

冷戦時代ではお互いに核による統治を推し進めエリア51の宇宙人との交渉を推し進めたアメリカが主導権を握るようになりました。

しかし、世界の警察となったアメリカは冷戦時代が終焉を迎えようとしたさなかにエリア51の宇宙人の反対を押し切りベトナム戦争に加担して真珠湾攻撃以来の敗北をしました。

その後はエリア51の宇宙人からの信頼関係を強固にする為に、軍事力を強化し最先端技術の技術を得るようになりました。

しかし、時代の最先端技術を駆使した軍事力と引換えにあらゆる資源が奪われました。

いわゆる、宇宙人による実験的な植民地です。

その為に、秘密裏にUFOから人、動物などが誘拐され、人体実験の末にごみのように投げ捨てられる事件や大量に蚊を増やす環境にする為にオゾン層を破壊してどのような影響が出るのかなど人工的な実験を推し進めるなどを秘密裏に行ってきた。

最初は人体実験から始まりたくさんのUFOが1960年頃から頻繁に出現し、実際にたくさんの犠牲がありました。人体実験の末に宇宙人の子供が生まれたり、遺伝子操作により、ダウン症や原因不明な病気が発生しました。

その要因がエリア51を拠点とする宇宙人にある事を把握した大統領は次々に脳操作された人物により暗殺する事件がおきました。

その後はどうでしたか?

固定電話がポケベルに変わり、携帯電話に変わり、インターネットが普及しスマートフォンになり日々変化して来ました。

正直、おかしいと気付いていながら、『戦争』という破壊的行為の中で生まれた技術が家庭内に浸透したに過ぎないと感じませんでしたか?

これは着々と資源破壊から人類滅亡のカウントダウンが始まった事に過ぎなかったのです。

それはエリア51を拠点とするたくさんの宇宙人の故郷の星を豊かな土地にする為にエネルギー資源を活用するリスクを知る狙いがありました。

その結果、自然が破壊され、あらゆる資源がなくなり、資源を求める為に、最先端技術を駆使した軍事力を強化した国家が誕生しました。

それが明らかになったのは国民もご存知ありますが2200年の事になります。そして、最近、ようやく地下帝国がある事がマスメディアに取り上げられました。

しかし、国民の皆さんに問いたい『幸せですか?どうなんですか?』皆さんもご存知の通り、震災、洪水、ウイルスなどの様々な困難にあい、ソーシャルディスタンスで2メートル以上に近づけずに外出規制やリモートによる仕事など支流になりました。

皆さんもご存知ありますが、2020年になり、人工的に作られたコロナウイルスが世界を破壊しました。

ウイルスを持っているのかさえ解らずにソーシャルディスタンスで常に距離を保ちマスクは欠かせなくなりました。

同じ国民であっても都内から来ただけで、嫌がらせや差別がおきました。

しかし、ウイルス感染は広がり、自粛規制から外出自粛になり、街からは人がいなくなり、学校は2ヶ月閉鎖しオリンピックは延期になりました。

流石にこのままで外出規制を強化すれば経済は破綻する難しい選択の中で国民に10万円の給付と引換えに経済優先にシフトしました。

しかし、人の命よりも経済を優先した結果、都内では毎日、100人近くの感染者が出てきたのにも関わらずに『GO TO トラベル』や『GO TO イート』などのイベントを政府より出されました。

もちろん、『ウイルスとともに経済発展』は国民を守るには必要でしたが…結果は散々な結果になりました。

やっとウイルス感染者を減らす事が出来てもイベントが終ると結果3倍以上の感染者を出して生きづらい世の中にしてしまいました。

その頃、海外に目を向けるとフランスでは1日に3万人以上の感染者を出してしまい外出規制を強化し、違反者には40万円以上の罰金を課せました。

しかし、私達の国は逆に『GO TO 商店街』などの真逆の対応をしてしまった。

その頃から飲食業界の生き残りを考えて強行なTOBなどにより、中小企業は合併され、失業者が膨れ上がるようになりました。

その結果、人手不足の介護や医療などに求人を求めてくるも、現実の過酷な状況に自分の居場所を見つける事が出来ずに精神を病む人や高齢者虐待などが世間問題として上がるようになりました。

私は常に『すれ違いの奇跡』を考えております。

単純に生まれてから1人3人とすれ違い80才まで生きても87600人です。

日本の人口で割っても0.1%にも満たないのです。

つまりは関わる事事態が奇跡だと気付いていなければ目の前の生活を求めた段階で悪魔になってしまうのです。

結果、経済を優先した事により感染症の数は300人を超えてしまった。あくまでも、検査をした数であるが…結果、オリンピックが延期から中止になってしまった。

オリンピックの中止を受けて政府は隔離政策にシフトしてしまい国民に検査を義務化し感染者の数は1日1000人を超えてしまった。

そこまでならまだしも挙げ句の果てにショッピングを楽しみに土日に外出していたあの頃とは違い通信販売などで時間をつぶすようになりました。そんな日々が続けば拠り所はバーチャルの世界になり。依存するようになりました。結果どうなりましたか?通貨で管理していた頃は目で見て価値が解りました。

しかし、技術の発展とともにクレジットによるキャッシュレスになり、マイナンバー決済になり、アンドロイドやロボットが人間の変わりに仕事をするようになり、さらには生まれた段階でAIによるシリアルナンバーが身体の中に組込まれ『欲しい』と思ったら商品が届く世の中になりました。

最初は国民のみんなが喜び幸せになると感じたと思いますが、どうでしたか?

皆さんもその結果は経験していると思いますが知らずに借金はかさみ、支払い能力がなくなり、ニートが増え、一家破産による生活困窮者は増えました。

その段階になる前にAI管理センターで制限をかけてもらえるのですが…人間は1度、楽な思いや欲求を満たすと周囲との差別化を求めていきます。

残念な事ですが…社会保障費は膨れ上がり、生活困窮に堕ちいた人は生活保護に頼るようになりました。

その後は雪崩のように、生活保護が廃止になり、介護保険も廃止になり、契約から措置制度に戻り消費税が35%になり、レンタル雇用推進法、雇用企業推進法、AI事前判断基準婚約法、雇用推進自作農業推進法、AI選別無償大学入学法、男女均等徴兵制導入

、ベーシックインカム法、地域分散国民移住法、国際共有地資源分散法などの政策が上がり、国民の世論をAIが吸い上げました。

結果、国際共有地では国境がなくなり、通貨が統一されました。

しかし、もう1度問いたい!『幸せですか?』。

私はこれまで、エリア51から世界に強制的にあらゆる政策を求められたに過ぎない。

私は、例え、私の命が尽きようとも200年以上前の国境がある貧富の差があっても助け合って生きてきた国として立ち直ってもらいたい。

これが私の願いである。』

『黙れ!バーキュン!』

『ウゥ…バタン。』

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