第七章〜新しいタワーが立つ?

第39話 AIに囲まれた世界~新しいタワーって?

『最近、新しいタワーが名古屋に出来ましたねぇ?』

『そうだねぇ。以前はスカイツリーが日本のシンボルだったけど…東京都23区が台風で水没し、放射能汚染で封鎖し壁が出来、新たにネオ東京として調布が首都になり、埋立により、調布港が出来きたと思ったら、神奈川県と千葉県はコロナウイルスでロックダウンで壁が出来るし。散々でしたよねぇ?』

『そうですよねぇ?新しいシンボル的なタワーは必要でしたからねぇ。』

『それにしても色々な事があり過ぎておかしくなりますよねぇ?

2×××年 コロナウイルスで東京オリンピック中止から始まり…

2×××年 世論の反対を受けるも消費税が15%へ。

2×××年 国内自給自足推進法可決。雇用推進法案。

→震災、災害、医療などの分野の雇用を推進。

2×××年 第一次徴兵制の導入。高校無償化。

2×××年 第3次世界大戦

2×××年 南海トラフ大地震

2×××年 第一次ベーシックインカム法可決。

→2年間無償で月15 万円保証。

2×××年 富士山噴火

2×××年 第二次ベーシックインカム法可決。

→1年間無償で月10万円保証。

2×××年 世論の反対を受けるも消費税が20%へ。

2×××年 第二次徴兵制導入。大学まで学費無償化。 

2×××年 東京直下地震。

2××年 首都圏直下台風により、東京23区水没。 

2×××年 東京テロ。放射能汚染により東京23区閉鎖。

2×××年 ネオ東京首都調布へ。調布港開港。

2×××年 世論の反対を受けるも消費税25%へ。

2×××年 コロナウイルスが再び蔓延。

    神奈川県と千葉県をロックダウン。

2×××年 新しい年号『愛印(アイイン)』(AI)に。

2×××年 『アイーン』が流行語大賞に。

2×××年 男性はアイン。女性はダッフィー。の名前が流行になり、新しい紙幣の絵柄に決定。『アイーンブーム』が到来。『アイーンバブル』。

2×××年 翌年、世論の反対を受けるも消費税35%へ。 

2×××年 アンドロイド雇用推進法案可決。

2×××年 AI管理法案可決。リニア中央新幹線開通。

2×××年 生活保護法案。予算削減、財政悪化により中止に。

2×××年 介護保険法。予算削減、財政悪化により措置制度へ変更。

2×××年 レンタル雇用推進法可決。

2×××年 雇用農業自立支援法可決。

2×××年 九州山陰台風。

→九州から山陰にかけて、水没。

2×××年 日本海に熱帯魚が大量発生。水温35℃。

2×××年 熱海が新婚旅行のリゾート地として発展する。

2×××年 鹿児島県でマラリアが発生。

→南阿蘇村移住計画。

2×××年 名古屋にスペースタワー(758メートル)完成。

2×××年 列島改造計画(分散移住)法案可決。 過疎地域少子高齢化政策。

2×××年 南阿蘇村移住。ネオ東京青梅区へ。

まさか、こんな事があるとはねぇ?年表にするとこの200年で色々な事があり過ぎたなぁ。』

『そうだねぇ。これからどうなるのか…不安だなぁ。』

『そうだけど…これだけの災難にあっても、戦争が300年以上もない国は誇りだと思うけどなぁ。』

『確かに、徴兵制を導入しても、戦争で人を殺すわけではなく、災害派遣や医療派遣など世界への貢献は誇りですよねぇ?』

『だよなぁ。最初は徴兵制の導入に反対していた世論も最近では国際協力の先頭に立って頑張っている姿を見て変わっていきましたよねぇ?どうしてなんですか?』

『あれぇ、もしかして知らなかった?社会福祉士で勉強する科目は徴兵制を導入した時の必修科目になったんだよぉ。その為、自分の事よりも他人を敬う心に寄り添う事が出来るようになった事がこの国が変わった事なのかも知れないなぁ。』

『なるほど…徴兵制導入の変わりに高校無償化に注目がいっていたけど…そうだったのですねぇ?』

『そう言えば、日帰りで母子家庭からレンタル雇用の依頼を受けているからついでに帰りにスペースタワーでも行って見るかい?』

『えぇ?本当に!うれしいなぁ。リニア中央新幹線も乗りたかったし、スペースタワーもシャチホコパークも楽しみ。』

『おいおい、遊びではないぞぉ。』

『解ってますよぉ。ところで、先輩は社会福祉士ですよねぇ?社会福祉士は地域で生活困窮などの相談業務などが主な仕事ですけど…わざわざ、遠くまで依頼を受けるのですか?』

『あぁ、そうだねぇ?確かに、以前はそうだったけど…今は、社会福祉士もマイスター制度を導入して、地域で抱えきれない生活困窮を他の地域のマイスターの資格を得た社会福祉士に依頼する事になったのさぁ。だから、以前、青梅区の依頼を受けて対応したのさぁ。』

『なるほど…ところで、マイスター制度って…』

『社会福祉士は他の職種とは違い、難しい資格にも関わらす給料が安かったり、世間では必要だと思われない風潮があった。しかし、生活困窮に陥った原因が多くの問題が連鎖して起きている。その為、より専門的な知識、価値、技術などが必要になった。』

『なるほど…確かに、以前と比べてAIの管理の中、孤立や孤独を持った人や脳移植データーダウンロードによって新しい自分を取り戻した人などさまざまな問題を抱えてますねぇ?』

『そうなんだよぉ。その為、大学で社会福祉士の勉強をした後に、社会福祉士を得た後に、再度、マイスターを取る為に大学院でAI管理法、レンタル雇用推進法、アンドロイド制御法、多職種広範囲連携対策技術などを勉強して、マイスター資格の受験をして、マイスターの資格を取った後に、厚生省とAIによる選別により依頼を受けてやっと名称独占資格から業務独占資格になるのさぁ。』

『えぇ?社会福祉士が名称独占資格でなくて業務独占資格ですか?』

『そうだよぉ。でも、わざわざ、社会福祉士のマイスター制度や業務独占資格になっても更に勉強する人はいないよぉ。それに、200年以上経過しても、わざわざ、世の為、人の為になる仕事でも、お金になる公務員や弁護士、看護師などを目指すって…それに、マイスター制度を導入しても全国にマイスターを持っているのは100人だけで、マイスターの資格者が亡くなったりしなけれマイスターの資格のテストさえ実施しないし、なおかつ、先程も伝えたけど厚生省とAIによる選別により依頼を受けなければ業務独占資格にはならない。マイスター資格と業務独占資格を持っているのは全国に50人。この国には5人だけだぁ。』

『もしかして?その1人ですか?』

『あぁ、そうだよぉ。』

『それにしても、法定雇用率を上げる為に企業もいまは大変ですよねぇ?』

『そうだねぇ?障害者法定雇用率、高齢者法定雇用率、母子家庭法定雇用率と100人の雇用では障害者(身体、知的、精神)6人、高齢者2人、母子家庭2人を雇用しなければ1人に付き年間50万円の納付金を納めなければならないからなぁ?』

『ですよねぇ!企業の存続も大変そうですねぇ?』

『まぁ、そうだけど…生活困窮になる人もなりたくてなったわけではないからなぁ。昔は優遇政策などで障害者などは生まれてくる事さえ出来なかった。それに、特別支援学校の卒業後の進路は知っているか?』

『知らないなぁ…国が施設などを建てて働く環境を作って生活出来ているんでは?障害者も同じ人間ですし、国は粗末にしないですよねぇ?』

『甘いなぁ…卒業しても、まともに就職できるのは2割、他はまともにお金を頂けない就労支援A型やB型だけど…最低時給を保証しなければならないA型は入れないのが現状だよぉ。』

『えぇ、そうなんですか?ところで、就労支援B型はどのくらいお金をもらえるのですか?生活もあるから5万円ぐらいはもらえますよねぇ?』

『実はなぁ…労働契約を結んでいないので、あくまでも工賃として、月に3000円ほどしかもらっていないのさぁ。』

『えぇ!それって、最低じゃないですか?』

『だろ?だから、やっと国が動いたのさぁ。』

『なるほど…そんな背景があったのですか?』

『そうなのさぁ。おっと、こんな時間だぁ。行くぞぉ。』

『待って下さいよぉ。私も行きますよぉ。』

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