第38話  AIに囲まれた世界〜移住した住民…

『おはようございます。今日でしたねぇ?』

『そうだねぇ?』

『楽しみだなぁ。南阿蘇村がそのまま再現されているんですよねぇ?』

『そうだねぇ。南阿蘇村の住民さえも気付かなかったらしいからなぁ。』

『さてぇ、では行こうかなぁ?さぁ、乗って、えぇ、これは、全自動運転の車だよぉ。』

『すごいですねぇ?』

『そうだねぇ?ここまで普及するとは200年の歳月は無駄じゃなかったんじゃないかなぁ…』

『そうですねぇ…本当は東京オリンピックでお披露目だったんですよねぇ?』

『そうそう、そうだったけど…20年後まで自動運転普及はお預けになったみたいだからなぁ。でも、そこからの普及はあっというまだったみたいだっだらしいけど…でも、かなりの事故件数があったり犯罪に使われたみたいだけどなぁ。』

『そうでしたねぇ?』

『確か、リモートで行き先変更で神戸港に車がダイブした事件があったな…?』

『そう言えば、そんな事件がありましたねぇ?亡くなった国土交通大臣にはメーカーの裏工作で保険金がかなりかけられていたらしいですよねぇ?それに、責任は販売側にあるのか?それとも、自動運転のシステムを提供したメーカーにあるのか?と世間の注目があった事件でしたねぇ?』

『確か、10年以上の裁判の末、最終的には保険金はおりずに、自動運転システムを提供したメーカーに賠償責任がおりたなぁ?』

『そうでしたねぇ?』

『結局のところ、リモートでシステムを故障させた殺人事件だったからなぁ…自動運転システムのメーカーの社長が犯人とは驚いたけどなぁ。』

『そうそう、そうでしたねぇ?何でも自動運転システムの新規参入を阻止された社長が国土交通大臣にかなりの怨みがあったらしいねぇ?』

『でも、そのおかげで自動運転システムの開発は進んで自動運転システム管理局が安全に走行出来るように管理するようになったなぁ。』 

『そうそう、コロナウイルスの影響もあって、ネオ東京では地下鉄やバス、タクシーも今では無人だねぇ…。アンドロイドが駅員とは驚きだけど…。警察も管理しやすくなったけど…』

『ですねぇ?支払いはすべてキャシュレスですし、便利になりましたねぇ?』

『しかし、強制的に警察が半年に1度、行き先を勝手に警察にして、車内をチェックするのはなぁ。それに、こっちの都合はお構いなしだけどなぁ。』

『確かに、行き先が勝手に変更するされると焦るけど、販売店も事前に伝えているからねぇ。それに麻薬撲滅運動だから抜き打ちでやらないと意味がないからねぇ?』

『確かになぁ。でも、便利にはなったとはいうけど…かなりのリストラがあった現実も背景にはあるけど。』

『そうですねぇ。大量にリストラされましたねぇ?』

『それにしても、今の自動運転システムはすごいだろう?』

『ですねぇ?車間距離も保たれていて、目的地まで正確ですねぇ?1時間30分ピッタリとは…』

『あぁ、それと、時間通りにルート設定してくれて、なおかつ、観光案内付きなんだよぉ。』

『へぇ、今の車はすごいですねぇ?』

『ところで、電車で行くとどのくらいかかるのですか…?確か、神奈川県は閉鎖中で、横浜線は使用できないですよねぇ?』

『そうなんだよぉ。だからねぇ?多摩センターまで車やバスで行って、京王線に乗り換えて八王子まで行って、立川で乗り換えて青梅線だなぁ。倍はかかるなぁ。不便になったよぉ。』

『ですよねぇ?』

『今では、ネオ東京の過疎地域町田だからなぁ。』

『ですよねぇ?昔は便利だったんですよねぇ?』

『昔の事は解らないけど…横浜や渋谷、新横浜などに行けて便利とは書いてあったなぁ。』


『おい、着いたぞぉ。ネオ東京青梅区南阿蘇町に…』

『えぇ?嘘ですよねぇ?看板も街並みもそのまんま再現していますねぇ?まさかとは思いましたが…映画のロケ地みたいですねぇ?』

『そうだねぇ。』

『あぁ、どうも、お忙しいところ、来て頂きありがとうございます。私は南阿蘇町の町長をしております。西郷 盛助です。』

『あぁ、どうも初めまして、お招きありがとうございます。』

『実は青梅区において地域格差がありまして…その為、南阿蘇村を維持する為に…どうすれば良いかと…』

『なるほど…慣れない土地で南阿蘇村を知らない人が大半ですので、青梅区の住民と一緒になって考えていくのが良いかと思いますが…』

『なるほど…。具体的にはどのような対策が必要でしょうか?』

『具体的には、まずは青梅区の歴史や文化などを知る事や地域共生社会を通して、医療、福祉、児童などの連携が必要になると感じますので、具体的な問題点を南阿蘇町の住民と一緒に探していきましょう?』

『ありがとうございます。』

『いえいえ、最近はこのような地域が増えてますので…南阿蘇町の住民が具体的な計画を立ててからご連絡を頂ければ幸いです。では、ご連絡をお待ちしております。あぁ、そうそう、ミャンマーにロヒンギャという民族問題があるのは知ってますか?』

『えぇ?突然どうしたのですか?ロヒンギャ…ですか?いやぁ、知りませんが…』

『昔、バングラデシュとミャンマーの間にはイスラム教を文化にしたロヒンギャという民族が住んでいたそうです。そこにミャンマーが建国する前から住んでいたのか?は不明ですが、ミャンマーは仏教を信じている関係でロヒンギャ人を認めておりません。一方、バングラデシュでは内戦が頻繁に起こりロヒンギャ人は難民とも言われていますがバングラデシュからの難民とも認めておりません。』

『なるほど…そんな民族がいるんですねぇ?そのロヒンギャ人はどうなっているのですか?』

『民族紛争から200年以上経過してますが…ミャンマー国でのロヒンギャ人の民族紛争は今だに続いており、自治区を作って独立してもすぐに紛争が起きロヒンギャ収容所が作られてしまいます。国連も手をこまねいている地域です。ですので、同じ人間として、住民同士で解決する事が大事になります。』

『なるほど…解りました。忠告ありがとうございます。』





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