第2話 生活がはじまる
寝耳に水。日本という国がこれまで培ってきた言葉のひとつ。その意味を私は具体的には覚えてないが、私が目を覚ます時、そこには尿意がある。汚い話であろう。そうだよね、もうこの話は終わりにしよう。何はともあれ、私は目を覚ますことにした。
私の部屋はとても小さい。具体的な数字を出せば、読者は哀れみの気持ちを抱くかもしれない。しかし、私は気高い大学生であるから、日常生活のみならず、遠い読者から馬鹿にされるのは非常に腹立たしい。私しか本当を知らないのだという優越感を抱くために、皆さんの想像に任せておくことにする。部屋を出ると、そこには長い廊下がある。左は終わりが見えるが、右は長い。私が終わりを見られないのだから、もしかしたら延々と続いているのかもしれない。遠くで一人の男が顔を出して私に挨拶をした。私も挨拶を返した。ここは学生寮であった。
トイレに足を運び、用を済ます。この用を済ますという言葉は様々な場面で使われているが、どちらが先なのだろうか。誰か知っている方がいれば助言していただきたい。そして、一度部屋に戻りテレビに電源をつける。ごく小さいからといっても私の部屋にはテレビがある。さぞ読者の皆様はヨダレをたらしながら羨ましがっているだろう。しかし、テレビが欲しい人はヨダレを出すか分からないし、第一昨今はテレビを持たない人も増えているらしい。私が誰かの優位に経つのは、年齢以外のことであるのだろうか。しかし、私は読者層をよく知らないし、読書をしない高校生がスマホで本を読むことは無いと考えると、自ずとこの場所でも私は最下層になってしまう。また悲しい話になってきたので、ここでこの話は差し止めにしていただく。
テレビの内容は、特段話す必要は無いはずだろう。皆一度は必ず見たことがあるはずだからだ。そんなことに時間を使えば、必ず読者は面倒に感じてしまう。しかし、私の文章は何を目的に書いているのかまったく分からないだろう。意図を伝えられないのは、私の文章力の低さが原因である。私自身はきちんと目標があることを知っているのだから、それを伝えられるよう善処を続けたい。とりあえずこの連載がいつまで続くかはよく分からないが、まぁテレビ番組に終わりがあるように私自身も最終話を目指したい。
ある大学生の一日 @AsoTenzic
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