第4話


自宅にて




私は目の前の机の上に置かれた復讐帳を見つめてペンを持ったまま小一時間なやんでいた。


(…どうしよう)


書きたい衝動とルールの不確かな部分への不安が過ぎる。


でも、私にはこれしかないのだと思い直し、

心を決めて、試しに名前だけ書いてみた


【中里 ミナ】


名前だけだとランダムで復讐されるはずだ。


ただ、どの程度の復讐なのか、どのタイミングで行われるのかも不明だし、


なによりも復讐帳なんて胡散臭すぎる。


「まぁ、期待もそこそこにしとこ。試し書きだしね。」


そう言い聞かせて、その日は眠りについた。


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