第3話



ミナとサチから散々にバスケ部内で暴力をふるわれた日の誰もいない放課後の教室で


私は泣きながら、自分のカバンを取りに来ていた


カバンはいつも教室へおいておく。


バスケ部へもっていくと必ず水浸しになるか、外へ出されてしまうから。


ガラッ


ドアを開け、机の横にかけた自分のカバンを持ち上げて机に1度おき、

引き出しの中身を取り出そうと手を伸ばす


すると


(ん?)


「なに……これ」


明らかに私がいれた覚えのないノートが入っていた。


「……復習帳?」


そう書かれたノートは、どうやら自由帳のように真っ白で、なにも書かれた様子がない。


でも、


表紙の裏に【ルール】と記載があった。


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【ルール】

このノートを受け取った貴方は、人一倍の恨みつらみを抱えている。

その恨みの相手にこのノートで復讐をすることが可能となります。

名前だけを書くとランダムで復讐内容が実行されます。

詳しく内容まで描きたい人は名前の下に復讐内容を記載してください。

速やかに実行されることでしょう。

実行される時間指定日付指定は不可です。

復讐の様子を描くとより早く確実に実行可能です。

但し、◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


但しの後が読めなくなっていた。


これは、あの噂の……?


いや、でもサチやミナが自分たちの名前を私が書くとみて、仕掛けた罠じゃないのか…


そう思ったが、


今の私にはこれに頼るしかないと


その時は必死で復讐帳をカバンへ入れた。


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