第2話



それから私へのいじめは始まった。


はじめはサチが直接私に攻撃を仕掛けてきていた。


だが、日を増す事にサチよりも、周りから毎日のように悪口や嫌がらせのメール、私の靴が捨てられていたり、教科書をやぶかれていたり等のいじめを受けた。


いちばん許せなかったのは


いじめの原因でもあるミナは最初、見て見ぬふりを決めていたが、


ある日サチに


「あれ?ミナは誰の味方なの?」


と問われ


サチはミナの肩を掴んで、私の前に連れてきた。


「え、サチ?」


ミナはバツの悪い顔をしていた。


「ミナ、あんたはサチの味方なんでしょ?ミナはサチのこと噂したりしてないんでしょ?」


「…うん」


(嘘つき。)


私は思いっきり睨みつける


「ほら。ミナを睨んでるよ?ムカつくよね?ミナは私の味方って証明してよ」


そう言うと掴んでいたミナの肩を押して、顎で合図した。


「…」


下がった眉をしたミナは、ぐっと目を瞑って


ドンッ


「…ぅが」


私を蹴ったのだった。


その日から


そう、その日から


ミナは私へのいじめへ自ら加担をするようになった。


ミナとは高校に入ってからバスケ部で仲良くなってずっと2人で居た仲だったのに


そんな関係も意味がなかった。


(許せない。ミナだけは……)


日々そう思うことが多くなった。


そして、そんな地獄の日々を送る中、


ある1冊のノートが私の元にやってきた。


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