第290話 プロポーズ

「私と結婚してェ……」

 何気なく真莉愛マリアは突然、僕にプロポーズをした。


「えェ……😲💦💦」

 一瞬、僕は真莉愛マリアの顔をマジマジと見詰めた。


 まさか……。



 二人の間に重い沈黙が宿った。


 心臓だけが、ヤケにドキドキッと脈を刻んだ。



「あ、あの…… マッ、真莉愛マリア……

 今、結婚してッて、言ったんですか」

 僕は自分の聞き違いかと思い確認した。

 


「ほらァ~…、また敬語になった❗❗」

 眉をひそめて注意された。


「あ、どうもすみません…… でもマジに、僕と結婚してくれるの❓」



「バカねェ……。ユーマにプロポーズを任せていたら……

 私、お祖母ちゃんになっちゃうわよ」



「え…… はァ~…、そうですね。

 いや、そうだね。

 もちろんよろこんで✨😆🎶✨」


 

「でも…… ひとつだけ誓ってェ……」

「え、ひとつだけ…… 何をです❓」

 何を誓えって言うのだろう。


「……」

 彼女は少し哀愁うれいのある眼差まなざしで僕を見つめた。



「あ、もちろん浮気なんてしませんよ」



「バカね。浮気なんてしたら、チ○ポを引き千切ってやるわ」



「え、ハッハハァ~…😅💦💦💦

 そりゃァ~、浮気も命がけですねェ……💦

 もちろん浮気なんてしないけど」

 


「私をひとりで置いていかないでェ……」

 真莉愛マリアの大きな瞳が涙で潤んだ。



「え……、あ、ハイ……」


「もうえきれない……

 愛した彼氏カレが私を置いて亡くなるなんてェ……」

 真莉愛マリアは何度も首を横に振った。





 






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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