第279話

「目障りだから、とっととまみ出して」

 母親は真莉愛マリアを指差し怒鳴った。



「大人しくしろォ~ー❗❗」

 一斉に、警備員らが真莉愛マリアを取り囲んだ。


「放してよォ~ー❗❗❗」

 真莉愛も暴れるので警備員もかなり強硬な姿勢だ。

「大人しくするんだ❗❗」怒号が交差した。


「ン……、お黙りィ~ーー……❗❗❗」

 ついに、真莉愛マリアもキレたみたいだ。


「な……」一同が瞠目し真莉愛マリアを見つめた。



「……」祭壇場を重い沈黙が宿った。



「お母様…… ジュリアさん❗❗

 これが、佑真との最後のお別れです」


「ぬゥ……、ヌケヌケと……

 こんな事になると思って、はじめから貴女あなたみたいなア○ズレとのお付き合いに反対したのよ❗❗」

 しかし義母はがんとして認めない。



「そうよ。暴走車を運転してたのは、貴女あなたをストーカーしていた元彼氏もとカレでしょ❗❗」

 ジュリアも断言した。



「いいえ、彼氏ではありません……❗❗

 ただの元同級生です。勝手に言い寄られただけです……」

 真莉愛マリアも首を振り訂正した。



「ううゥ……😓💦💦」

 なるほど、かなり厄介な案件だ。



 交通事故と言っても偶発的な事故ではない。

 マリアのストーカーが暴走し、事故が起きたのか。



 そうなると一気に形勢が不利だ。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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