第271話

 柔らかな唇が僕のモノへと触れた。


「ゥ…、ン……」喘ぐように鼻息が漏れる。


 身体じゅうがビクッと震え、全身が硬直するみたいだ。


「ううゥ…… マッ、真莉愛マリア様ァ~……」

 思わず、声が震えてしまった。



「ダメよ。ユーマ❗❗

 真莉愛マリアッて、呼んで」

 

「えェ…… マッ、真莉愛マリア……」

 いきなり呼び捨ては……。


「そォ~……✨👄✨✨」

 また唇が重ねられた。


 今度はすぐに舌が僕の口の中へし込まれた。



「あ、ン…… ちょッ、ちょっと待って下さいィ……」

「もォ~……、敬語もダメェ……」


「いや、あのォ…… でも」

「おだまりィ……」ようやくいつもの調子が出てきた。



「ううゥ…… ボッ、僕は…… どんなに頑張っても佑真さんの代わりは出来ません」


「え……❓❓」

 一瞬、真莉愛マリアの大きな瞳が見開かれた。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る