第269話

「フフ…… でもユーマには、ユーマの良さが有るのよ……」

 優しく微笑みを浮かべた。


「えェ……😲💦💦 僕の良さ……」

 驚いて、大きく目を見開いた。



「そ、カレにも全然、及ばない事もあるの」


「僕が……、佑真さんにまさることが……」

 それって、いったい何だろう。

 優しさとかだろうか。



 しかし優しさは、同時に軟弱さや気の弱さと同じことだ。



「この数週間…… ユーマと一緒にいて心がなごんだわ」


「えェ…、なごむゥ……。心が……」


「そォ~……、佑真カレの命の期限が……

 あと僅かだと知った時から私は……、

 ずっとすさんだ生活を送っていたの。

 夜になってもまったく寝れなくなって、お酒や睡眠導入剤くすりを飲んでェ……」


「はァ~…😔💦💦💦」



「ユーマが一緒にいてくれたから……

 私は、ずっと笑顔で生きてこられた」



「そ、そんな事は…… ないですよ。

 僕じゃなくても、他の誰でも……」

 小さく首を横に振った。




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