第263話 キスしてェ……✨👄✨💕

「ええ、さっき佑真が……」


「え……😲💦💦💦」

 まさか、真莉愛マリアのフィアンセの佑真が……


 優真ボクと同じ名前の呼び方の渡瀬『佑真』。

 

 事故で、何年も意識不明の寝たきりだったが……。


 一度だけ、病院のベッドで寝ている彼を見たことがあった。


 ストーカーのように、見舞いへ行く真莉愛マリアの後をつけて行った時の事だ。


 

しらせがあったの。さっき……

 彼が……、息を引き取った…ッてェ……」


「うッ、ううゥ…… そんなマジで」

「ええ……」真莉愛マリアはかすかに頷いた。

 また大きな瞳から涙がこぼれた。



 僕の頬へポトリとしずくとなって落ちてきた。


「……😓💦💦💦」

 覚悟はしていたのだろう。



 取り乱した様子は見られない。

 かすかに身体が震えているだけだ。



「……😓💦💦💦」

 こんな時、僕は何と言って励ましの声を掛ければ良いのだろうか。

 僕にとっては《恋敵こいがたき》の死だ。



 複雑な気分がした。




「ねェ、ユーマ、キスしてェ……✨👄✨💕」

 少し鼻声で僕にせがんだ。

 


「えェ……ッ😲💦💦💦」

 キスゥ……❗❗❗






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る