第262話 まさか……

『うッ、うゥ……😣💦💦』ヤバいよ。

 真莉愛マリアァ~……❗❗

 必死に煩悩ぼんのうに負けまいとこらえた。



 その時、ポトリと僕の頬に冷たいモノが落ちてきた。



「えェ……❓」なんだろう。

 頬をぬぐうとしずくのようだ。


「こッ、これは……」

 涙だ❗❗❗


「どうして……❓❓」マジマジと真莉愛マリアの顔を覗いて見ると彼女の大きな瞳が涙で潤んでいた。



「な……ッ、なんで泣いているンですか……

 真莉愛マリア様ァ~…」

 意味が解からない。


 僕が何か真莉愛マリアの気にさわるような事を言ったのだろうか。



 彼女のこんな哀しげな顔は、あのとき以来だ。



 病院へ渡瀬佑真を見舞いに行った時、彼女は今のような表情をしていた。



「ふン…… ユーマのクセに……❗❗

 うるさいンだよ……❗❗」

 ナゼか、キッと睨まれた。


「す、すみません…… でも……

 どうして❓ 真莉愛マリア様……」



「ン…、真莉愛マリアッて呼んでェ……

 呼び捨てにしろよ❗❗」



「え、マッ、真莉愛マリア……ですか❓

 なんで、まさか…… 彼氏が……」

 病院で寝たきりの渡瀬佑真に何かあったのだろうか。



「うン……、さっき佑真が……」

 微妙に声が震えていた。


「え……😲💦💦💦」まさか……。

 渡瀬佑真が……。











∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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