第264話

「ねェ…、ユーマ、キスしてェ……✨👄✨」

 少し鼻声で僕にせがんだ。


「え……😲💦💦💦」

 僕はドキッとして身体じゅうが硬直してしまった。



 呼吸が異様に激しくなった。

 真莉愛マリアはフィアンセが亡くなったことでヤケになっているのだろうか。





 あれから僕なりに織田 真莉愛マリアの過去を調べた。



 真莉愛マリアと渡瀬佑真は同じ帝都大学に通っていた。



 サークルで知り合い、交際へ発展していった。


 友人や同級生たちも羨むような美男美女のカップルだ。

 やがて二人は結婚を意識するようになった。


 しかし彼らの結婚を快く思わないモノがいた。



 渡瀬家は、自由奔放な真莉愛マリアではなく、由緒正しい令嬢との結婚を願っていたのだ。



 幾度となく真莉愛マリアに佑真との交際を止めるよう圧力を掛けたみたいだ。



 だが、それは火に油を注ぐようなモノだった。

 余計、彼らの恋は燃え上がり婚約へと話が進んだ。




 そして結婚式当日、事故が起こった。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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