第259話 一緒に寝させてェ……✨👄✨💕

 深夜になっても、まったく涼しくなる気配はない。


 録画しておいたドラマの『リッチマン、 プ○ウーマン』も大方、観覧終わってしまった。 


 今週は最高に感動した。次回が最終回だろう。

 再放送なので一度観たはずだが、楽しみで仕方がない。



 しかし今夜は差し当たって、やることもない。



「さァ~てェ……、もう寝るか……」

 自分に言い聞かせるように、ひとりごとを言った。



 真莉愛マリアうちに泊まるようになってからあまり熟睡 出来ていない。


 美女と一緒に生活すると緊張してしまい、すっかり寝不足が続いている。


 だが、今夜は久しぶりに良く寝むれそうだ。


 照明を落としベッドへ寝転がった。



 エアコンの設定も二十八度にしておいた。

 これで朝までグッスリだ。


 真莉愛マリアの邪魔さえ入らなければ……。




 どれほど時間が経過したのだろうか。



 ベッドに横になり気持ち良くしていると、音もなく部屋のドアが開いた。




「ン……😔💦💦」おそらく真莉愛マリアだろう。

 構わず、目を閉じて寝た振りをしていた。


 ゆっくりと足音が近づいてきた。



 香水の香りなのか。

 眩暈めまいがするほど濃厚で甘美な匂いが僕の鼻孔をくすぐった。



「ゴックン……😔💦💦💦」

 真莉愛マリアの匂いを嗅いだだけで条件反射のように、生唾を飲み込んだ。



「ねぇ、ユーマ……✨👄✨✨💕

 一緒に寝させてェ~……」

 囁くような小さな声だ。

 



「……😔💦💦」一緒に……。

 





∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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