第257話 いとしの真莉愛

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 長かった夏休みも終盤に差し掛かった。


 


 今年の夏は初旬こそ長雨にたたられ、気温も低く過ごし易かったが、梅雨が明けると一転した。


 夏本番を迎え、連日の茹だるような暑さに眩暈めまいを起こしそうだ。




 それこそ日中は、外出するのを控えないと命に関わるほどの暑さだ。 



 都心は軽く体温を越えるほど灼熱地獄だ。

 連日のように熱中症患者が病院へ救急搬送された。



 とてもエアコンなしではいられない。

 僕の部屋も、昼夜問わずエアコンが稼働している。



 ベッドで横になっても汗まみれで寝苦しい夜が続いていた。




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 【婚活サバイバル】も残す所、あと少しだ。



 僕の家に、オッパイ先生の織田 真莉愛が泊まってから、何日がつのだろう。



 すっかり家族の一員だ。



 そばに僕がいても当たり前のように、下着同然の格好で生活している。



 いつが、ポロッとこぼれても可笑しくないような格好だ。 


 思春期、真っ只中の僕は目のやり場に困ってしまう。



「ちょッ、真莉愛マリア様ァ~…❗❗

 少しは露出を控えて下さいよ。

 オッパイ見せる気満々じゃないですかァ~…」

 僕が注意しても彼女は、どこ吹く風だ。




「ッるさい。もォ~ー、この暑さなのよ。

 裸でいて何が悪いの❓」



「いやいや、裸族じゃないンですから……」

 ほっといたら真っ裸でいるつもりだ。

 


「もォ~ー、ユーマのクセしてェ……❗❗

 何とかしなさいよォ~ー❗❗❗

 この暑さァ~…❗❗」

 


「えェ……」僕に訴えた所で、この熱帯夜はどうしようもない。






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