第234話

 まったく何で、わざわざ僕が懸命に言い訳をしなければならないのか。


 考えてみれば理不尽だ。



「ねぇ、お兄ちゃんのチ○ポッて、黒くて大きいのォ~✨😌✨✨」

 横にいるアリスと言う美少女がニコニコして僕に訊いてきた。



「え、いや…… あのねェ……😰💦💦💦 

 僕は新保シンポッて名前で、黒くッて大きいのは、の事だから……」

 可愛らしい女の子に説明するのも厄介だ。


 なんとも気恥ずかしい。




「もォ~……、帰りますよ。アリス❗❗」

 美少女の母親は眉をひそめて愛娘まなむすめに帰宅を促した。


「ヤダァ~…、もう少し見てるゥ……」

 しかし美少女アリスは、駄々をこね始めた。



「よォ~し……😆🎶✨」

 僕は気合いを入れ直し、立て続けにあと二匹、赤い和金をすくった。



 なおも調子に乗り、次に赤いオランダシシガシラを狙ったが、さすがに欲張り過ぎたのだろう。


 ポイの和紙が破けた。



「あァ~…」あと少しだったのに残念だ。



「ンゥ……😔💦💦」

 横で見ているヒカリは、ご機嫌斜めだ。



「フフ……✨😌✨✨ どうです。

 ヒカリさん。僕の圧倒的な勝利ですねェ」

 自慢気に胸を張った。



 僕の器の中には、赤い和金二匹と黒いデメキンがいた。



 ヒカリは僕の器を覗き込み勘定し始めた。


「ふン……、この赤いのは、10ポイントでェ……。二匹で20ポイントな……。 

 それから黒いデメキンは、マイナス30ポイントだから…… チ○ポのトータルは、マイナス10ポイントだ❗❗」

 ヒカリは勝手にポイントを決めた。



「えェ~~ー……😰💦💦💦 なんですか。

 それは……」

 三匹も捕ったのに、マイナスポイントなんて……。


 メチャクチャな計算だ。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る