第229話 金魚すくい

「フフ…… ありがとう✨😌🎶✨」

 金魚すくい用の水槽の前にしゃがみこんだヒカリも愉しそうだ。



「よォ~し……✨😌✨✨」気合いが入った。

 僕も久しぶりに金魚すくいをやろう。

 



「ン……」

 ヒカリもポイを持ち金魚を睨み、狙いを定めているようだ。


 さすが湘南最強レディースのワイルド✨ビーナスだ。獲物を狙う目付きが鋭い。



「たくさん取った方が勝ちねェ……😉✨✨」

 ウインクをして僕を挑発してきた。



「えェ……😓💦💦」

 たかが金魚すくいをやるのに、勝ち負けなんて気にしない方が良いのだが……。



「負けた方が勝った方の言う事をよォ~……✨👄✨✨」 

 ヒカリは勝手にルールを決めた。


「な……、マジか……😔💦💦💦」

 それはヤバい。

 なにしろヒカリは極度の『負けず嫌い』だ。



 おそらく負けて、そのまま引き下がる事はないだろう。


 勝つまで何度でも再戦るに決まっている。


 結局、僕の勝つ確率はほとんどない。

 


「ねぇ、チ💟ポォ~✨😌✨ こんな大きなの入るかしらァ~…✨👄✨💕」

 妖艶なまめかしく言うので周辺まわりの客は、『ギョッ😲💦💦💦』としてヒカリと僕を見た。



「おおォ~ー😆🎶✨」

 一斉に、あたりの客らがドッと沸いた。勘違いもはなはだしい。



「いやいや、金魚の事ですねェ……😅💦💦

 ッて事でしょォ~ー……」

 慌てて、僕は補足ほそくするように付け足した。


 



∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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