第226話 バイ💟グラ

『いざッて言うときは、これを飲めよ。

 ほらァ~…✨😌🎶✨』

 ニヤリと意味深に微笑んで、ポケットから何やらカプセルの錠剤を一錠 取り出した。



「えェ……❓❓ なんだよ。これは……」

 手に取ると一見いっけん、胃薬か風邪薬のような錠剤だが。

「ン……、ヤバい薬じゃないだろうな……」

 まだ包装シートに入った状態だ。




『ケッケケェ……✨😉🎶✨ 安心しろよ。

 別にヤバい薬じゃないさ。

 オヤジのをパクッて来たんだ』

 アキラはウインクをした。



「え、アキラのオジさんの……」

 思わず、眉間みけんを寄せた。

 いったい何の錠剤なんだろう。



『ああ……、そうだよ。

 ほら、『バイ💟グラ』だ❗❗』

 そっと、声をひそめて耳打ちをした。



「えェ……😓💦💦💦」マジか……

 これがあの『バイ💟グラ』なのか。

 思わず、僕は手にしたカプセルの錠剤を見つめた。


「ン……😔💦💦💦」

 なにしろ初めて見るシロモノだ。

 一見、普通の胃薬や風邪薬と何も変わりがない。



『ケッケケェ……😆🎶✨ これを飲めば、フニャチンもビンビンだぜェ……』

 またアキラは下品にイヤらしくゲラゲラ笑って、僕の股間を握ってきた。



「あのなァ~…😳💦💦💦 フニャチンッて」

 表現が露骨過ぎるだろう。



 



∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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