第222話

「熱ッちちちィ~ーー…… それにしても、チ💟ポォ~…、じゃなくッてェ……

 和真❗❗」

 アキラは出来立てのたこ焼を熱そうに頬張り、僕の方を見た。


「ン……。何だよ……😓💦💦💦」


 

「彼女……😅💦 ワイルド✨ビーナスとは、どこで知り合ったんだよ」

 アキラは、僕の耳元でソッとささやいた。



「えェ……😔💦💦💦」

 どこでッて……、訊かれても……。

 格好悪いので、あまり言いたくはない。


 チラッとヒカリを見た。

 彼女は、田山イズミとたこ焼きを頬張りながら愉しげに話していた。



「さっきのモヒカンたちに虐待イジめられている時に、彼女が救助たすけてくれたンだよ……😔💦💦💦」

 ボソボソと呟いた。


「フフゥン…… 助けられたのかァ~……❓

 普通、逆だけどなァ~…」



「え…、ああ……、わかってるよ」

 そんなことは……



 たいていの漫画やアニメでは、可憐で美少女ヒロインがヤンキーらに襲われ、窮地におちいったところを、颯爽さっそうとイケメンヒーローが現われて、ヒロインを助け出すと言うのが定番だ。



 情けない男子が、ヤンキーにボコられそうになっているところをヒロインに救助され、ラブコメが始まるなんて物語はなしは、そうそう聴いたためしがない。


 

 その時、不意にヒュゥーッと、音を響かせ夜空に花火が打ち上がった。



「ううゥ……」





∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆


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