第221話 たこ焼

「あ……、ど、どうも……😅💦💦」

 取り敢えず財布から三百円を取り出し勘定を済ませた。



「毎度ありィ~……😆🎶✨」

 あの頃とは別人のように柔和な笑顔だ。



 僕たちはモヒカンに軽く会釈し、屋台から離れた。



「ハイ……、ツマ楊枝ようじ❗❗」

 僕はヒカリとアキラ、田山イズミたちにもツマ楊枝ようじを配った。



「どうぞ、一人、二個づつねェ……」

 たこ焼のパックを広げ振る舞った。

 芳ばしい匂いが周辺に漂った。



「あ、あのォ~……」

 アキラは口ごもって言い出しにくいようだ。

 さっきまでの馴れ馴れしい態度ではない。



「マジでワイルドビーナスだとは知らず……

 御無礼を……😅💦💦💦」

 ペコペコとヒカリに謝罪した。


 無理もない。

 見るからにヒカリは華奢な美少女だ。

 

 どう考えても伝説の【ワイルドビーナス】のイメージとはほど遠い。



「別にィ…… アキラも熱い内に食べなよ」

 アゴで差して、たこ焼をすすめた。

 


「へへッ、じゃ、戴きます❗❗」

 アキラと田山イズミも出来立てのたこ焼を口へ運んだ。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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