第220話 ワイルド✨ビーナス

 モヒカンも汗だくの顔で苦笑いを浮かべた。


「……😓💦💦💦」

 まさか、こんな祭りの屋台でモヒカンの彼と再会するとは思わなかった。



 だがあの時とは違って、目付きからもけんが取れ、優しく柔和な笑顔だ。



 もちろん高圧的な態度ではない。

 客商売をしているので当たり前のことだが。



「よォ~、あの時は、悪かったな…😅💦💦」

 モヒカンは慣れた手つきで素早くたこ焼をひっくり返しながら僕に会釈し謝った。 


 夏の暑さと鉄板の熱で顔じゅう汗だくだ。



「え……、あ、いえ……😓💦💦」

 僕も首を横に振り、顔を引きつらせて応えた。



「相変わらず、ゾクッとするほど綺麗だねぇ。ビーナスちゃんは❗❗」

 モヒカンはヒカリにも笑顔を向けた。



「フフ…… あんたも一人前いちにんまえに、お世辞が言えるようになったのか」

 ワイルド✨ビーナスのヒカリも肩をすくめ照れ笑いを浮かべた。



「フフ、いや、お世辞じゃねェ~よ……

 あのあと、先輩に聞いたけど、あのローリング ソバットも手加減してくれたんだろう」

 モヒカンはヒカリに笑顔を向けた。



「別に……✨😌✨✨」

 彼女も照れ臭そうに微笑んだ。



「先輩たち、10数人がたばになってもかなわなかったンだ……

 俺、一人じゃ相手にならないだろう……」


「フフ……✨😌✨✨ さァ~…、そんな昔の話しは忘れたねェ……」

 少し照れ臭そうだ。



「ほい、じゃ、彼氏ィ…… 三百円におまけしとくよ」

 僕に、たこ焼をワンパック差し出した。



「あ……、ど、どうも……」

 財布から三百円を取り出し勘定を済ませた。

 





∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る