第216話 和真

「ああ……、そうか。和真ねぇ……」

 ようやくアキラも納得して頷いた。



「うン、彼女は…… ヒカリさんだよ」

 取り敢えず、僕は隣りにいる金髪のワイルド✨ビーナスを紹介した。 



「私は、一条 ヒカリよ✨😌✨✨」

 彼女も少し機嫌が直ったようだ。

 ニッコリと微笑みを浮かべた。



「ケッケケェ…… スゲェ名前。そう言えば一条ヒカリッて宝塚の芸名みたいな名前じゃン……」

 おどけて茶化したが、アキラの言う通り、往年の少女漫画に出てくるような名前だ。



 現に、昭和のロボットアニメに同じような名前のキャラクターがいた。



「……😔💦💦」

 だが本人はあまり気乗りしないみたいだ。



「ああ、そう言えば、さァ~…、昔……💦💦

 湘南最恐レディースのワイルド✨ビーナスの総長あたまが、一条ヒカリッて、名前だったけど……😅💦💦💦

 ま、まさか本人じゃないよねェ……」

 なんとなく語尾が曖昧になってきた。



「ゴッホン……😔💦💦」

 僕はワザとらしく咳払いをした。






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る