第217話 ワイルド✨ビーナス

「ゴッホン……😔💦💦💦」

 僕はワザとらしく咳払いをした。



 知らずに言っているのだろうが、アキラの言う【ワイルド✨ビーナス】の総長あたまは僕の横にいる一条ヒカリ……

 その彼女ひとなのだ。



 あんまり悪口ディスるような口を叩くと後でボコボコにされるぞ。

 テレパシーが使えれば彼に伝えたいが、あいにく僕は超能力など持ち合わせていない。



 ヒカリは、ぶりッ子のように微笑みを浮かべた。

「まさかァ~…✨✨ 私がレディースなんて野蛮なことをするはずないでしょォ~✨✨

 ねぇ、チ💟ポォ~✨😌✨✨」

 彼女はとぼけて僕に同意を求めた。



「え、はァ~……😓💦💦 そ、そうですね」

 取ってつけたような演技だ。

 僕はバレないか、ドキドキしていた。



「ケッケケェ……😅💦💦 だよねェ……💦💦

 噂じゃァ【ワイルド✨ビーナス】は金髪でスッゲェー美少女だって話しだけど……

 強者ツワモノのヤンキー、百人を一瞬で片づけたッて【伝説のレディース】だから」


「いやいや、どんどん尾ひれが付いてるなァ~……😔💦💦 

 北💟の拳のラ💟ウじゃねぇんだから……」



「ッでェ…… かなり昔に、結婚して田舎に引っ越したッて聞いたしィ……😊✨✨」

 アキラは得意げに話した。



「ン……😔💦💦」

 おおむね、それで合っているが彼女ヒカリが結婚したと言う話しは知らない。



「ちょっと、アキラ君❗❗ 悪いわよ」

 横で田山イズミがアキラをたしなめた。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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