第211話 夏祭り

 神社の境内を見渡すと、数々の出店が立ち並んでいた。



 金魚すくいにリンゴアメ、射的などのズラリと屋台や露店がのきを構えていた。

 


「ン……✨😌🎶✨」

 どこにするか、キョロキョロと店を品定めしていると、不意に背後から若い男性に声を掛けられた。



「よォ~、チ💟ポォ~ーー……😆🎶✨」

 かなり不躾ぶしつけな大きな声だ。


 夏祭りに来ていた客も一斉に視線を向けた。



「えェ……😒💦💦💦」

 僕も振り向くと悪友の馬場アキラが美女と腕を組んで歩いていた。



「ケッケケェ……😆🎶✨ ご機嫌だなァ~」

 茶髪で見るからにチャラそうなアキラが、ケラケラと笑って僕の方へ手を振り歩み寄ってきた。



「くゥ…、アキラ……❗❗」

 彼とは、小学校の頃からの同級生だ。

 初対面から妙にれ馴れしい。


 近所に住んでいるので小学校からの幼馴染みでもある。

 確か、この神社のすぐ近くに彼の実家があった。



「おいおい、チ💟ポォ~ー……。

 そっちの金髪美女はァ~……❓」

 アキラは、隣りで腕を組んでいるヒカリをアゴで差した。



「えェ……、ン…、彼女は……😳💦💦💦」

 チラッと、ヒカリの顔をうかがった。


「フフ……✨😌✨✨」

 ヒカリは長い金髪をきあげ微笑んでいた。



「えェ~ッと……」困った……。

 ヒカリの事をなんて紹介すれば良いのだろう。



 まさか、さっき隣家となりのオバさんに言ったように、『彼女』ですとは紹介できない。






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