第208話 夏祭り

 毎年、この近辺あたりでは夏の始めにお祭りがもよおされた。



 それほど大規模な夏祭りではない。


 近くの神社に、屋台や露店が数十店ほど立ち並ぶくらいだ。



「あのォ~……、良かったら今から一緒に、お祭りへ行きますか❓」

 何気なにげなく僕はヒカリを誘った。



「わァ~…😆🎶✨ 行く行くゥ~ー……✨✨

 ヒカリ イッちゃうゥ~ー……✨✨💕💕」

 すぐさま僕に抱きついてきた。


「ううゥ……😳💦💦💦」

 何となく『イッちゃうゥ……✨💕』と言う発言が淫靡エロく聞こえる。



「あ…💦💦 あ、あのォ~ー……😳💦💦」

 僕の胸板にヒカリの柔らかなオッパイが押しつけられた。


 かすかに身体じゅうが戦慄わなないて、下半身が熱く火照ほてってきた。


 


 まだ外は明るいが、屋台や露店は開いているだろう。



 近くの神社までは、ゆっくり歩いても四、五分もあれば到着ついてしまう。




 神社へ向かう途中も、思った以上のにぎわいだった。

 浴衣を着た子供たちの姿もあった。



『🎶✨チンチンドンドンチンドンドン✨🎶』

 神社へ近づくと鐘や太鼓の音が響いてきた。



 鳥居の付近まで来ると屋台が並んでいた。


 鉄板でたこ焼きや焼きソバをジュージューッといためる音が太鼓のざって聴こえた。


「ン……✨😌✨✨」

 芳ばしいソースの香りが僕たちの鼻孔をくすぐった。


 急にお腹が減ってきた。



「うッわァ~…✨😆🎶✨ 久しぶりねェ……

 お祭りなんてェ……✨✨✨」

 ヒカリは子供みたいに無邪気によろこんでいた。



「はァ~……✨😌✨✨」

 なんて可愛い笑顔なんだろう。

 こっちまで嬉しくなってくる。



 いつもは他人を寄せ付けないようなヤンキー美女だが、こうして笑うと少女のように可愛らしい。




 

∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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