第207話 夏祭り

「フフ……✨👄✨💕 あとでたっぷり教えてあげるわ」

 妖しく微笑みを浮かべ、ゆっくりとヒカリの唇が近づいてきた。



「えェ……😳💦💦💦」

 今にもキスしそうなほど接近してくる。

 甘く爽快さわやかなボディシャンプーの匂いが僕の鼻孔をくすぐった。



 一気に、心拍数が急上昇していった。


 

「あァ~ら……❓❓」

 しかし唇が触れあう寸前、ヒカリは何かに気づいたようだ。



「えェ……😳💦💦」僕は小さく呻いた。

 何で途中で中断するのだろう。

 あともう少しでキスが出来たのに残念だ。



 彼女は、テーブルの上に置かれた回覧板に視線を向けた。



「ねぇ……、今夜、御祭りがあるの❓」

 ヒカリは、アゴでテーブルの上の回覧板を差した。



「え……? お祭り……」

 テーブルの上を見ると、回覧板には大きく夏祭りの広告がしるされてあった。



「あ、ああ…… そう言えば、今夜からだったかな……」

 毎年、この近辺では夏の始めに御祭りがもよおされていた。







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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