第175話 ワイルド✨ビーナス😆🎶✨

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 ああ…… 暑い。


 まったくどんだけ暑いんだ。




 これだけ暑ければ、熱中症で死人が出ても可笑おかしくない。


 新型コロナよりも熱中症の死者の方が上回る勢いだ。




 日陰を歩いていてもポタポタと汗が滴り落ちていく。



 今年の夏休みも例年以上に酷暑だ。



 毎年、平均気温が上昇していく気がする。



 そのうち、日中の気温も四十度を上回る事が普通になるのだろうか。


 すでに日本も亜熱帯地域と言っても過言ではない。

 地球温暖化が叫ばれて、どれだけ経つのか。


 余計、温暖化に拍車が掛かっているような気がする。



 さらに、頭を悩ませる厄介な問題があった。



 【婚カツ】だ。




 僕たちは現在、卒業を掛けて【婚カツ】の補修授業を受けていた。

 




 僕の名前は、新保シンポ和真だ。



 くちさがない友人は僕のことを【チ💟ポ】とか、【インポ】とか呼んでいた。 


 

 新保シンポなので、くれぐれも間違いなく。






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 久しぶりに散歩がてら、かつて通っていた中学校へ向かった。



 普通に歩いても十分ほどで着くが、最近は意識的に遠ざけていた。



 途中の工場跡地で、嫌な思い出があったからだ。


 あのトラウマの所為せいで僕は『極度の女性恐怖症』になった。



 特に、金髪で気の強い美少女とはまともに会話が出来ない。



 当然だが、彼女もいない。

 童貞チェリーボーイだ。



 工場跡地が見えてきた。



 ここを訪れるたびに、あの日の事が思い出される。




 金髪の美少女ヤンキー、【ワイルド✨ビーナス】と出会ったあの夏の日のことを……






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