第163話 レンタル移籍

「なので、今晩からこっちの部屋へレンタル移籍することになりましたァ~~ー😆🎶✨」

 由莉愛ユリアは、ヤケにたのしげに



「え……、な、何なんですかァ~ー。

 レンタル移籍ッて……

 Jリーグのサッカー選手ですかァ~~ー!

 自由契約だなんて、そんな契約あったかなァ~……❓」

 不動産屋とそんな契約をわした覚えはない。



「ほら、私ッて、家賃払ってないじゃン……」

 当然と言うような口振りだ。



「いやいや、知りませんよ。そんなこと……

 何、ご存じ、家賃を未払いなんですかァ~~ー❗❗❗

 そんな由莉愛さんの個人情報知るワケがないでしょォ~ーー❗❗❗」



「フフゥ~ン……、なんだかんだで、半年くらい家賃払ってないと、さすがに私だって居づらいじゃン……」

 困惑した表情をした。



「な……、居づらいッて、半年も家賃払ってないンですかァ~……

 そりゃァ~、普通、追い出されますよ」

 

「私はねぇ……。普通の範疇はんちゅうで収まるような美女おんなじゃないのよ❗❗」


「ど、どんな美女おんなですか……」



「何よ。佑樹は、『滞納した家賃なんか踏み倒せ』ッて言うのォ~ー……❓」



「そ、そんな無茶クチャな事、言うワケがないでしょう……

 ちゃんと家賃を払って下さい」

 どういう発想だよ……。



「だから、今晩からこっちの部屋へレンタル移籍して来たのよォ~✨😌✨✨」



「いやいや、単に家賃を滞納して、部屋を追い出されただけじゃないですかァ~~ーー❗

 どんなレンタル移籍だよォ~ー❗❗」

 無茶クチャな言い分だ。



 どれだけこの美少女ひとは、ママなんだろう。






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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