第161話 鬼、悪魔、童貞ェ……

「でも、僕が引っ越して来てから、由莉愛さん部屋のお風呂、ずゥ~っと壊れッ放しですよね」

 もう何日経つのだろう。



「そうよ。ずゥゥ~~ーっと、壊れてるの。

 おわかりィ~~ーーー……❗❗」

 自慢げに大きな胸を張った。



「いやいや、そんな『おわかり』ッて……、威張って言われても……

 管理人さんか、誰かに頼んで早くお風呂を直して下さい」

 


「何よ……。その言いぐさはァ~~ー❗❗

 じゃ、風呂が直るまで、この私に風呂へ入るなッて言う気ィ~ー❓❓」



「いえいえ、別に…… そんなことは言ってませんけど……」

 何度も首を横に振った。



「はァ~ー…… じゃ、年頃の女子が風呂に入らず、プンプンとっさい匂いをさせろッて、言うのォ~ーー✨😡⚡✨✨💢💢💨」



「いやいや『風呂に入るなァ』なンてことは、ひとことも言ってませんよ。

 なにも僕ン部屋の風呂じゃなくても……」 



「何よ。鬼ィ~ーー❗❗ 悪魔ァ~~ーー❗

 童貞ェ~~ーーーー❗❗❗」


「いや……、童貞ッて……😰💦💦💦

 どんな悪口ですか…… 何で童貞が、鬼や悪魔と同じカテゴリーなんですかァ~……」


「フン……、佑樹は童貞ボーイだから女子に、そんなヒドい事を言えるのよ❗❗」



「そ……、そんなワケじゃないですよ……。

 わ、解りました……。

 由莉愛さんトコのお風呂が直るまで、ずっとウチのを使って下さい」

 あまりの剣幕に結局、僕が謝ることになった。


「当たり前よ。隣人と言えば、家族も同然なんだから❗❗❗」


「はァ~……😰💦💦💦」

 いつでも、悪いのは僕にされてしまう。






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆


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