第160話

 もはや、そこは僕の部屋ではないようだ。

 ときめくほど甘美な薫りが漂っていた。



 いつの間にか、シャンプーもコンディショナーもボディソープも全て彼女のモノに占領されていた。



「ンゥ……😓💦💦 もう風呂に入ったんですねぇ~……」


「うン……、そうよ。もちろん……

 だってさァ~、ウチの風呂、壊れてるだろう❗❗」



「いやいや、もちろんッて知りませんよ……

 何、ご存じ、お風呂壊れてるですか」


「ンだよォ~…… 隣人の風呂が壊れてたら、喜んで風呂に入れて上げるモノだろう」


「いやいや……、だったら、彼氏の部屋トコの風呂にでも入れば良いでしょォ~……

 何で僕の部屋なんですかァ~~!」



「な、おバカさんなの……❓❓ 佑樹ッて」


「えェ…… なんで僕がおバカさんなンです……」



「この前、彼氏とは別れたばっかじゃン」



「いやいや、由莉愛さんが彼氏と別れたなんて、個人情報知りませんよ……」



「ふゥン……、彼氏が二股掛けたのよ……

 信じられるゥ~ー……😡⚡✨✨」

 頬を膨らませ怒った。



「いや……、まァ~、信じられないですけど……」

 こんな巨乳美少女が彼女だったら、僕なら二股なんてしないが……




 絶対に……






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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