第149話

『キャァ~~ーーッ😆🎶✨💕 大好きィ~ーー✨✨💕💕💕』

 彼女は歓声を上げ、そのまま回り込んで僕に抱きつき奪うように口づけをした。



『ンゥ……✨✨💏💦💦💦』

 一瞬、僕の身に何が起きたのか、解らなかった。



 痺れるような甘い薫りが僕の口内へ広がっていった。



「ゥ…ぐゥ…、ン……✨✨💏💦💦💦」

 少し経って、ようやくキスだと解かった。



 このキスが僕に取って生涯初めての口づけだ。



 まるで、出会い頭に貰い事故を起こしたような衝撃だ。



 ドキドキと心拍数が一気に上昇していった。


 彼女は唇を離し微笑んだ。



『ねぇねぇ~……、早くゥ…… 佑樹❗❗

 オムレツ作ってェ……✨😆🎶✨✨』

 何ごともなかったように彼女は僕に抱きついて、料理をせがんだ。



『え、あ……、はァ~……😳💦💦💦』

 僕は顔を真っ赤にして、ただ茫然と立ち尽くしていた。


 

 生まれて初めてのキスは『つかの間の夢』みたいだった。

 

 





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