第135話

 僕は真剣に未来ミライの瞳を見つめて告白をした。




 重い沈黙が部屋の中を支配した。

 無意識にドキドキしてくる。



 実際には数秒だったのだろうが、僕にはかなり時間が経ったような気がした。



「フゥン……、イヤよ……✨👄✨✨」

 不意に、未来は小さく首を横に振り、僕の申し出を拒んだ。



「えェ……❓」

 意外な応えに僕は唖然とした。



 当然、僕はオッケーが貰えるモノだと確信していた。


 さっきだって彼女の方からラブホへ誘ってくれたのだ。



 僕の事を好きなのは間違いないはずだ。


 いや、厳密に言えば僕と同じ顔をした松本ヒロの事が好きなのだろうが……。



「絶対に、イヤ❗❗」しかし彼女は断固として譲らないようだ。



 すっかりしまった。




「あ、ゴメンねぇ……」

 まさかラブホまで来て、これほど拒否されるとは思わなかった。




「ヒロが好きなのは、栞里シオリなンだろう……✨👄✨✨」

 やはり彼女は、その事を気にしているようだ。



「そ、それは……」

 未来かのじょにとって、栞里は代役にされ、プライドを傷つけられた姉だ。



 やはり相当、姉の栞里には怨みがあるのだろう。






※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆∠※。.☆

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