第115話

 喫茶店で飯野たちはバカ話しに花を咲かしていた。



 気づいた時には、水の入ったグラスを手に立ち上がっていた。

 


『キャッハハ、お前はオッパイ星人かよ❗❗

 巨乳ならブスでもオッケーなのかァ~』

 まだ飯野たちは私をさかなに盛り上がっていた。




『いや~、彼女ォ~。顔だって栞里ちゃんにそっくりなンだぜ……

 オッパイがデッカくなくても、ご機嫌だろォ~✨💕』

 取り巻きもバカ笑いをしていた。



『フン、しょせん、ダミーはダミーさ❗❗

 ハッハハ……😆🎶✨』

 なにも知らず飯野たちは私の悪口を言っていた。



 私は、黙って飯野瞬の背後に立った。


「あ❗❗」やっと取り巻きの一人が私のことに気づいた。


 だが、私は躊躇なくグラスの水を氷ごと、彼の頭に、ぶっ掛けてやった。



『うッわァ~~ーー😱💦💦💦

 つ、つ、冷ッてェ~ーー~ー……💦💦💦』

 頭から氷水をかぶり、飯野は悲鳴を上げた。



『な、なにすんだよォ~ー テメェ~ーー』

 すぐさま振り返って、私を睨んだ。



 一瞬で店内が殺気だった。

 

 だが、私も負けずに睨み返した。

『悪かったな。栞里の代役ダミーで❗❗』

 手に持ったグラスを顔面に叩きつけてやろうかと振りかぶった。


 

『え……❓❓❓』

 まさか、飯野たちも私がこの喫茶店にいるとは思わなかったのだろう。



『あ…、お前はァ~…… わ、わ、わァ~

 止せェ~ーー……』

 頭からビショビショに濡れた飯野が、やっと私に気づき、咄嗟に大事な顔を両腕でガードした。


シュン~ー❗❗ 顔面に喰らいたくなけりゃ、腹に力入れろよォ~ー❗❗❗』

 このまま自慢の顔を殴ってやりたい。


『え……❓❓❓』




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆

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