第93話 松本明里

 気づくと視界に映るのは、殺風景な病室の天井だけだ。



「ン……」まったく身動きが取れない。


 顔じゅう包帯だらけ、手には点滴のチューブがつけられてあった。

 まるでミイラ男のようだ。



「ヒロシ君、ゴメンなさい……」

 ベッドの脇で巨乳美女がしきりに謝っていた。


「ン…、ゴックン……😳💦💦💦」

 モノ凄いオッパイだ。視線だけが動かせた。


 こぼれんばかりのたわわなオッパイが視界に入った。



 見ているだけで心拍数が上がり、下半身が熱く火照ってきた。 




 香水なのか、甘く蠱惑こわく的な匂いが僕の鼻孔をくすぐった。


 幸いな事に下半身は正常のようだ。


 すぐに反応してしまった。




「……」しかし、整形手術をぼどこした後なので全くしゃべれない。軽く横に首を振った。



総志ヒロシ君…… 大丈夫❓」

 今度は隣りに座った松本栞里が心配そうに声を掛けた。



「ンゥ……」僕は小さく頷いた。

 命には別状はないし、懸念した顔の大ケガも整形手術は成功したらしい。



 あとはリハビリをするだけだ。




 なぜ栞里たちが看病しているのか。




 話を要約すると、あの日、栞里らの祖父ジイさんの運転する黒塗りのベンツが暴走し、駐車場に居合わせた僕をハネたらしい。




 祖父ジイさんは八十歳を過ぎていて、高齢ドライバーによるアクセルとブレーキを踏み間違えた事故だと説明を受けた。



「まったく…… お祖父様にも困ったモノねェ」

 まぶたを閉じて栞里は嘆いた。



「ええ、だから免許を返納したらと、以前まえから何度も、お願いしたのに」

 巨乳美女も頷いた。



 彼女は栞里の姉で松本 明里あかりと言って弁護士だという話しだ。



 まるでセクシーアイドルのような巨乳美女だ。


 さっきからオッパイが見えそうなので、つい覗き込んでしまう。



『ゴックン……😳💦💦』

 事故により顔面にはダメージを受けても、下半身は至って元気なので、布団の中で熱く火照ほてっていた。



 早くも股間のポ💟ットドラゴンは僕の抑える気持ちを無視し、第二形態へ変貌していた。





 

 ※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆

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