婚活ハーレム✨😆🎶✨💕💖

第92話 婚活ハーレム😆🎶✨

 世の中、一寸先は闇だ……



 幸運と不運は紙一重と言っても過言ではない。



 あと一瞬、逃げるのが遅ければ幸運の女神は僕を見放し、今ごろは死神と共に地獄へ彷徨さまよっている事だろう。




 僕の名前は御手洗みたらい 総志ヒロシ



 当然、小さい頃のアダ名は、『便所掃除』だ。

 口の悪い友人から、事あるごとに『便所掃除』とからかわれた。



 由緒正しい苗字だと言われても、この名前の所為で未だに彼女なし。

 もちろん童貞チェリーボーイだ。



 今、学校は夏休みで僕たち落ちこぼれは、【婚活サバイバル】に参加していた。



 みんな『マッチングアプリ』に登録しているが、思い通りの成果は得られていない。

 何とかしないと、このままでは僕も卒業が危うい。






 ※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆






 僕は、その夜、自転車で近くのコンビニへ向かった。そのコンビニには、初恋の松本 栞里しおりがバイトとして働いていた。


「いらっしゃいませェ✨😌✨✨」

 いつも明るく挨拶をしてくれる。天使のような笑顔に癒される。


「あ、どうも……」僕は照れ笑いを浮かべた。

 美少女を前にするとドキドキして思ったように話せない。


 しかし栞里の笑顔が見られただけでラッキーだ。



「ねぇ、総志ヒロシ君…… 婚活してるンですッて❓❓」



「え、ああ……」知っているのか。



「ユーマ君から聞いたわ」



「ああ、優真ユーマねェ……」

 同級生の高梨優真だ。彼とは、学区が一緒なので小学校から同じ所へ通っていた。



「夏休みの間に婚活ッて…… 大変ねぇ」

「うン…… ま、そうなんだ」

 栞里のような美少女とマッチングできたら最高なのに……



 世の中、そう上手くはいかない。




 僕は弁当とコーヒー、野菜ジュースを買って支払いを済ませた。



 帰宅しようと店を出て駐車場に停車してある自転車へ乗ろうとした瞬間、目映まばゆい光が僕の目を襲った。



「うッわァァ~ーー~ーー😱💦💦💦」

 悲鳴を上げ、思わず目をそむけた刹那せつな、僕の目の前に巨大な黒い物体が襲い掛かってきた。



 黒塗りのベンツだと解かった時には遅かった。車が急発進して僕の方へ突っ込んできた。



「わァァ~ーー~ーー」

 ける間もなく僕は弾き飛ばされ、その後の記憶はない。

 どうやら暴走車にかれたようだ。



 そのまま僕は意識不明の重態になった。


 幸い命に別状はなかったが、顔にダメージを受け整形を受ける事になった。




 その事で僕の【運命】は一変することとなった。


 




※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆

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