第85話 田山麗香じゃない方……

『ほら、中学ン時……、僕たちのクラスに二人、田山ッてがいただろォ~❗❗』



「う……😔💦💦💦」

 確かに、二人、田山と言う姓字みょうじの女子がいた。



 ひとりは美少女の田山麗香……

 そして、もうひとりは……



『ほら、田山麗香じゃない方の……』


「ああ……」

 と言いたいのだろう。残酷な呼び名だ。


 確かに当時、俺たち男子の間では彼女の事をいた。



「それは、わかったよ…… たぶん飯野が言ってただ……」 

 あの時、意味深な事を言っていた。



『飯野が…… やっぱ、アイツか……

 ネットへばら蒔いたのは……』



「うゥ~…… そうか、ネットに……」

 だから急にエリカは、俺の前から消えたんだ。



「くっそォ~❗❗ ユーマ❗❗ 

 頼みがあるンだ……❗❗」

『え、なんだよ。頼みッて……』


「今すぐエリカを探してくれ❗❗」

『エリカさんを…… どうかしたのか』



「ああ、今朝、起きたら消えたんだ…… 

 探さないで……ッて、ラインを残して❗ 

 だから頼むよ」


『ああ、わかった❗❗ トモロウにも伝えておくよ』



「ありがとう❗❗ 俺は、エリカが誰であっても変わりないから……

 じゃ、俺も彼女を探すからさァ~❗❗」

 取るものも取り敢えず、出掛ける用意をした。



『ああ、わかった。僕も出来るだけ探してみるよ』

 

「ああ…… 頼んだぞ❗❗」

 急いで俺は部屋を飛び出した。






※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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