第84話

 その時、スマホの着信音が響いた。

「うゥ~……❗❗」

 すぐに、俺はスマホを手に取って電話を繋いだ。


「もしもし、エリカか❓ もしもしィ~❓」

 俺は、捲し立てるようにたずねた。


『え…… エリカ❓』

 男性の声だ。聞き覚えがある声だ。

『僕だよ…… 優真ユーマだ』

「え……❓ あ、何だよ…… ユーマか」

 友人の高梨 優真だ。


『アキラ、寝てたのか❓ 今まで……』

「あ、ああ……、ちょっと悪いが、今から出掛けるんだ」

「出掛ける❓」

「うン…、エリカが消えたんだよ」

 スピーカー設定にし、服を着替えた。


『消えた…… そうか。やっぱ、ネットの事で……』

「な、ネット…… どういう事だ」


『うン…、ネットに彼女の事が載ったんだよ』

「彼女……、ッて、まさかエリカの事か❓」

 嫌な予感がした。

『ああ…… そうだ……』力のない声だ。


「な、何だよ…… なんて書いてあったンだよ……」


『いや、僕もついさっき友朗トモローから聞いて』

 言葉を濁した。

「トモローから、何を聞いたんだ❓ 教えてくれ」

『うン…… どうせすぐにバレる事だからな』

「バレる事…… いったい何だよ」

 心臓がドキドキしてきた。


『あの……エリカッての事だよ……』

「エリカ……」


「どうやら彼女は…… 

 田山だったらしいンだ……」

「え、田山ッて……」どういう事だ。




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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