第78話

 途中、近くのコンビニへ寄る事にした。

 ここは時間によっては、バイトの美少女 松本栞里が居るが今夜はエリカの手前、構っていられない。


「いらっしゃいませェ✨😌✨✨」

 いつもと変わらない笑顔で栞里は応じてくれた。


「ど、どうも……」今日は俺も軽く会釈するだけだ。スッとエリカが俺と腕を組んできた。


「ヘッヘヘ……」肩を竦め苦笑いを浮かべた。

 やはり美女を前にすると緊張し、いつもの調子が出ない。


「アキラさん❗❗ 何か、苦手なモノとか、アレルギーはある❓」

 エリカが好みを訊いた。

「ううん…、何でも食べれるよ……

 昔はレバーとピーマンが苦手だったけど、今は大好きになったし……」

 大分、子供の頃と嗜好しこうが変わった。今は逆にレバーもピーマンも大好きだ。


「じゃ、子供の頃はカレーとハンバーグばっか食べてたのねェ……」 

「そ、朝は、卵か、納豆か、海苔ノリだし、昼はパンか、ラーメンだからね」

「安上がりね……」

「まあねぇ……」

 夕食の材料を買いレジへ並んだ。


「そんなに期待しないでよ……」

 エリカは照れたように微笑んだ。

「心配するなよ…… グルメじゃないから大抵は、美味おいしく食べれるしィ~」

 支払いを済ませ、コンビニを出ると目の前の駐車場に真っ赤なポルシェが停車した。


「よォ~、アキラじゃン……

 久しぶりだな❗❗❗」

 運転席からイケメンが顔を出し、声を掛けた。

「あ、ああ…… なんだ飯野か……❓

 スゲェ車に乗ってンなァ~……」

 真っ赤なポルシェッて……

 飯野は、モデルのように長身で中学時代からモテモテだ。

「……」ナゼか、エリカは俺の背後に隠れた。



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